救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会



◆「困った時はお互い様」、少しは北朝鮮の面子に配慮を

鈴木宗男(日本維新の会、参議院議員)
 西岡さんの司会を聴きながら、飯塚代表のご挨拶を受けたまわりながら、また横田めぐみさんのお母様、早紀江さんの「親思う心にまさる親心」とも言うべき吉田松陰先生の辞世の句を思い浮かべながら、拉致被害者の家族の皆さんの気持ちを考え、申し訳なさと本当に懸命だったのかどうかということを考えながら、しっかりやっていかなければならないという思いを新たにしました。ご列席の皆様方に、私からも厚く感謝申し上げます。
 今日は国会議員が多数来ておられますが、菅内閣の官房長官として拉致問題担当大臣としてご尽力され、安倍政権では官房副長官としてもこの問題に取り組んでいただいた加藤勝信さんがお越しいただいていますので、私は心から感謝したいと思っています。どうぞ加藤先生立ってください(拍手)。
 今、自民党さん、立憲民主党さん、公明党さんからお話がありました。拉致問題を解決する、その思いは皆一緒です。ただ皆さん、考えてみてくださいませんか。この集会を運動にしてはいけないんです。拉致問題は外交問題です。北朝鮮は国連加盟国なんです。いかに交渉に上げるか、いかに交渉の場を持つかが大事ではないでしょうか。私は提言したいと思います。
 小泉総理になって2年目、平成14年ですが、平壌宣言をしましたね。その後安倍政権になってストックホルム合意があります。このストックホルム合意を私は活かすべきだと思っています。なぜならば、今膠着状態だからです。
 安倍総理は勇気をもって、「前提条件なしに首脳会談をする」とおっしゃったけれど帰ってきてないんですね。日朝正常化をやるにはこれは更正しなければなりません。ストックホルム合意こそが両国が合意したものですから、カードではないかと思っています。
 拉致問題は外交であり、外交には相手があります。自分が100%とって、相手に100%渡さない外交はありません。私は折り合いをつけていくしかないと思っています。ならば過去の合意を踏まえて行うことが一つのやり方ではないでしょうか。これをこの集会でお考えいただきたいと思います。
 併せて、私は制裁だけでは事は進まないと思っています。日本には、「困った時はお互い様」、「相見互い」という言葉もあります。この考えを私は活かすべきだと思っているし、面子を重んじる国があるならば、面子を少しは考慮することも一歩前進の外交的なやり方ではないかなと思っています。
 北朝鮮に一番影響力を持つ国は歴史的にもロシアです。ソ連の時代から。ロシアから様々なアプローチをすることも、一つのやり方ではないか。そういう思いを持ってきたということをご理解いただきたいと思います。
 小渕内閣の時(2000年)、北朝鮮に(米)50万トンの人道支援を行いました。様々な団体から叩かれました。しかし、そうことをしたからこそ、今日朝関係がつながってきていると思うのです。そのことに関わってきた政治家の一人として、私は、今日ここにいる政治家とは、それなりに経験もしているし、分かっていると思いますので、新たな決意をもって日本維新の会として拉致問題解決のために、しっかりと様々な形づくりをしていきたい。そのことを固くお誓いいたします。
 そして、お年を召された拉致被害者のご家族の皆さん方のお元気な内にけりをつけたいものだという思いをしっかりお伝えして、ご挨拶に代えさせていただきます。今日は皆さん、ご苦労様でした(拍手)。


  
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