安倍総理辞任と拉致問題-東京連続集会111
◆バイデンなら対北担当をジャヌージにするかも
島田洋一(救う会副会長、福井県立大学教授)
北朝鮮問題を担当していた補佐官がフランク・ジャヌージという人でしたが、私は10回くらい会っています。
彼は、最初はきれいなことを言うんです。「北朝鮮の人権侵害は許せない」とか、「拉致問題はもちろん許せない」と言うんですが、「やはり北朝鮮に対して食糧支援や経済支援をして、氷を解かす努力をアメリカ側からしなければならない」と。
本人は国務省の東アジア・太平洋担当の次官補でしたが、要するに宥和派です。その人が、バイデンが大統領になった場合、まさに北朝鮮との交渉を担当するかもしれない。
ビーガン氏が北朝鮮特別代表として交渉にあたってきましたが、国務次官補のポスト、今はスティルウェルという人ですが、議会で承認されていないのです。アメリカでは次官補代理以上は上院の承認が必要です。だからビーガン氏を北朝鮮特別代表にしたのです。特別代表なら議会の承認が要らない。
しかし国務次官補のポストが埋まった場合、その人が北朝鮮と交渉するのは常識です。だからバイデン政権で、ジャヌージがもし国務次官補になったりすると、非常に危ない。譲って騙されることになりかねない。
あるいは彼を安保担当補佐官という話もありますが、ともかくバイデンが使いそうな人物は、名前を聞いただけでこれは危ないと思うような人がずらっと並んでいます。