安倍総理辞任と拉致問題-東京連続集会111
◆米大統領選挙は「隠れトランプ派」に注目を
島田洋一(救う会副会長、福井県立大学教授)
ペンス氏は敬虔なクリスチャンで、クリスチャンの家に育ったのですが、中年手前くらいで改めて神の啓示を受けたそうです。彼は下院議員を長くやっていて、その後インディアナ州の知事をやり、今副大統領ということで、非常に多くの政治経験を積んでいて、現在61歳です。
また彼はトークラジオに出ていた時期もあって、非常に弁が立つし、演説がうまいというだけではなく、引っ掛けるような嫌らしい質問をされても、うまく答えることができる。言葉のキャッチボールが巧みで、一切失言もしない。しかし、言うべきことはきちんと言える、非常に能力のある人ですね。
大統領選挙の共和党側の有力候補ですが、ちょっと地味で、いつも眉毛にしわを寄せて話すのであまり女性ファンはいない。日本にとっても大事な政治家だと思います。
彼がインディアナ州の知事をしている時に、日本との経済関係をよくするため日本に何度も来ていました。日本の経済界とも交流がある人物です。
そこで露骨に言えば、私はトランプ・ペンスのコンビが選挙に勝ってほしいと思っていますが、バイデン・ハリス組が勝つ可能性もあります。現在の所、世論調査ではバイデンがトランプをリードしています。しかし、「隠れトランプ派」と言われる人も多いので、実際どうなるか全く分かりません。
保守派がよく持ち出すのは、1980年の大統領選挙です。投票の1週間前まで民主党で現職のジミー・カーターが10ポイントほどリードしていました。ところがふたを開けてみるとレーガンが圧勝した。当時も「隠れレーガン派」がいたと言われていますが、今の大統領選挙も実際は両者が並んでいるのではと思います。