全拉致被害者の即時一括帰国を実現せよ!国民大集会報告
◆「全被害者の即時一括帰国」という大前提からぶれないこと
飯塚耕一郎(田口八重子さん長男、家族会事務局次長)
ボルトン氏がいなくなったことに関して、アメリカの体制への影響がどうかは私には判断できませんが、一般的にも言われるように今後米朝首脳会談以降、核・ミサイル問題について解決、進展がある程度見受けられた場合に、日朝にシフトしていく形になると思いますが、その時個人的に大切だなと思うことは、日本もしくは日本政府の不変的な姿勢が重要になると思います。
私は15年ほど皆様の前でお話をさせていただいていますが、同じことを言い続けることは結構重要だなと思っています。我々話す側の立場からすると、伝わっているかどうか分からないということで、言い方を変えることもするんですが、そうしてしまうと発言者が大事に思っていることが変わってきているなと思われることがままあります。
我々の発言、安倍総理の発言、日本政府の発言を受けて、北朝鮮も微妙に反応を変えてきたりすることが実態としてあると思います。だから我々は不変的な姿勢、「全被害者の即時一括帰国」という大前提は全く変えずに、繰り返し言い続けることが重要だなと思います。
核・ミサイルがどうあれ、拉致問題については日本がぶれない姿勢を続け、一歩たりとも譲らないんだということ、すべての被害者が帰らない限りは、経済的支援も含めて北朝鮮に甘い汁は吸わせないというスタンスが必要だと思っています。
改めて言いますが、「全被害者の即時一括帰国」ということは我々家族会が掲げていることで、かつて交流した時アーミテージさん(元米国務副長官)がおっしゃっていましたが、「拉致問題の解決は君たち家族が決めるものだ」と。そしてその家族が掲げているのが「全被害者の即時一括帰国」だということを改めてご理解いただければと思います。櫻井 西岡さん、トランプ大統領の言葉だけを追っていくと、時々分からなくなります。私たちの共通の友人であるジマーワさんという方が、「大事なことはトランプ大統領さんのツイートとか言葉ではなくて、彼の行動をよく見た方がいい」と言ったことがあります。
その意味ではアメリカの北朝鮮に対する制裁のあり方は全然変わっていない。私たちが日本は何をすべきか、日本は何ができるかを論ずる前に、アメリカのことを論ずるのは国家として頼りないというか、寂しいばかりですが、日本のやるべきことを論じる前に今のトランプ政権の状況をどう見るかということについて、いかがですか。