救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

1.増元照明、2.西岡 力





1.増元照明
準備が整いましたのでこれからパネルディスカッションを始めます。コーディネーターは救う会の西岡力会長にお願いしています。まず基調報告をしてもらいます。

2.西岡 力
3月28日に家族会・救う会の合同会議が開かれました。そこで、最近の情勢をどう見るのか、そしてどう戦っていくのかという運動方針が決まりましたので、そのことを少しご報告します。そして、これを踏まえて家族の方々の思いを聞いていきたいと思います。
まず、認定・未認定にかかわらずすべての拉致被害者を取戻すことが私たちの目的です。当面は、平成14年9月に、北朝鮮が発表した、「拉致したのは13人だけ、そして8人死亡、5人は返したからすべて終わった」という嘘をくつがえすことです。
私たちは実際に1回勝ったのです。北朝鮮は、「拉致はない」という嘘をついていました。それは平成14年に、「拉致をした」と認めさせることができたのです。部分的ですが勝利しました。
しかし彼らは、新たな嘘をついた。「被害者は13人しかいない」と言った。そして5人は返した。8人は死んだ」と言った。これは違っています。8人の死亡の根拠は何もない。8分の0です。日本政府の認定でも17人です。曽我さんのお母さんもそうです。松本京子さんについて北朝鮮は、「入国していない」と言っています。それだけでも嘘なのです。そして、それ以外にも被害者がいることはまちがいないのです。
彼らは2つの嘘をついている。この嘘をどうやってくつがえすのかというのが、我々の2002年以降の戦いだったわけです。そのためには、いくら時間をかけても、様々な工作をしても、日本の世論は全員救出という点において変わらないということです。政府も国会も変わらない、譲歩しないということを金正日本人と、権力中枢部にいて、金正日が突然死んだりした後、権力を継承する可能性がある候補者たちに、またアメリカや韓国や、中国やロシアなど関係国に知らしめるということです。
いくら時間稼ぎしてもダメですよ、ということです。いくら工作を仕掛けても、全員帰ってくるまで、日本は動きませんよ、と。このことを伝えられるかどうか、この一点にかかっています。
遅々たる歩みではありますが、2006年に、政府に対策本部ができ、担当大臣ができた。民主党政権になってもその体制は変わっていない。そして全員生存が前提だという基本原則について変化がなかったということは、家族の人たちが先頭に立って、我々が内外の世論を盛り上げてきた結果だと思っています。
そして、先ほど平沼会長のお話にもありましたように、金正日政権は今、大変苦しくなっています。実は2002年の9月も、北朝鮮は苦しかったから拉致を認めたのです。あの時は、韓国で盧武鉉大統領が当選する可能性はないと見られていました。あの年の12月が選挙だったのですが、盧武鉉大統領は候補者としての世論調査で3位でした。ところが2位と3位が連合して、統一候補を作るということで突然1位になって親北政権ができてしまった。
盧武鉉政権の5年間に、約50億ドルが北に行った。それで一息ついたのです。しかし、李明博政権になって、支援はほぼストップしました。中国に頭を下げて援助をもらうのか。そのためには改革解放をしなければならない。それも難しい。アメリカと韓国からもらうためには、核をやめたふりではなく、本当にやめなければならない。それもしたくない。不法行為で外貨得てきたのもほとんどなくなり、金正日の個人資金が枯渇しつつある。厳しい状況の中でデノミも失敗したということです。
そういう枠組みの中で、昨年以降、北朝鮮政権は、特に民主党政権成立前後から、日本の政界、中央政界だけでなく、今日も地方議員の先生方がたくさん来ておられますが、地方の政界、マスコミ、学者、有名人に激しい工作をかけてきています。
「8人は死んでいるんですよ」、「被害者はこれしかいないんですよ」という声が、テレビの番組の中でも上がっています。今日本政府は北朝鮮への渡航自粛という制裁をしているのに、去年は朝鮮総連が40の訪朝団を組織して、北に行きました。今年も、ちょっと前には、デビ夫人が訪朝団を組織して行っています。地方議員で行くという人たちがいます。2002年の、2つの嘘のままで日本からお金をとりたいと、彼らは仕掛けをし始めています。
彼らは、日本人を北朝鮮に呼びたいのですが、一つのターゲットになっているのが横田さんたちです。「ヘギョンさんと会いませんか」と、ヘギョンさんについて言及する人たちが急増しています。与野党の政治家、ブローカーと思われる人たち、あるいは元外務省で日朝交渉を担当していた大使等々が、ヘギョンさんのことを公開の席で言い始めています。今、書店で売っている月刊雑誌にも、ある国会議員がそのことを書いています。
それだけではなく、もっと露骨に、3月30日には、都内で日朝国交促進国民協会という団体があり、村山元総理が会長ですが、日朝国交促進を訴える集会を開きました。その中で、和田春樹東大名誉教授は、こう言いました。「全被害者帰還等できないことを要求する日本政府の姿勢は間違っている」、「政府は、5人生存8人死亡という北朝鮮の説明に涙を流して妥協し、双方が平和的環境を築いていかなければならない」。また村山元首相はその会で、「拉致問題に関する北朝鮮の姿勢、拉致を認めて謝罪したということは理解できる。日本の一方的な要求によって交渉が決裂したが、交渉というのは相手の言い分をよく聞くことが重要だ。拉致は確かに主権侵害ではあるが、現状において拉致の解決は困難であり、双方が納得のいく決着をつけることが最良の解決策である。日本にとって北朝鮮は隣国であり、国交がないのは不自然である。国交正常化に努力したい」、こういう挨拶をしています。
先ほど、家族の人たちにこの話をしました時に、「国籍を問いたい」というお話がありましたが、しかし、これらの発言の後ろに誰がいるのか。先ほど言った、2つの嘘を日本に認めさせた上で国交正常化してお金を取りたい、という動きがあるのです。そして北朝鮮から見ると、元首相もそれに賛成している。
彼らが、この2つの嘘が通用すると思っている間は、新たな展開はありません。この2つの嘘は日本人には通用しないんだと、思い知らせることができるかどうか、それが私たちの仕事なんです。ここにいる皆様方と一緒に北朝鮮に対して、日本人を馬鹿にするな、日本人は日本人が助けるんだ、すべての被害者が帰ってこない間は、北朝鮮と日本の関係は非正常です。非正常な状態で正常化ができると言うのは、言葉を知らない人、論理を知らない人です。
しかし、そのことを我々はもっともっと広げていかなければならない。金正日に伝わるように、アメリカや韓国や中国に全部伝わるように、しなければならない。そういう覚悟を、先ほど家族の方々と共にさせていただきました。

これからパネルディスカッションに入ります。増元さんと相談して、それぞれの方に質問を準備しました。飯塚代表は先ほど主催者挨拶をされましたので、横田滋元代表と早紀江さんに質問します。
横田めぐみさんは13歳で拉致され、現在45歳です。明るくて、元気で、おしゃべりだったということです。運動を始めて13年、第1回国民大集会で、「めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる」と早紀江さんが叫ばれてから11年になりました。今の心境は如何でしょうか。


目次
第一部
1.増元照明
2.飯塚繁雄
3.平沼赳夫
4.中井 洽
5.古屋圭司
6.竹内 譲
7.泉田 裕彦
8.深井 明
9.荒木 和博
10.崔 光奭
11.バンジョン・パンジョイ
12.海老原智治
13.上田清司(メッセージ)

第二部
1.増元照明
2.西岡 力
3.横田早紀江
4.横田滋
5.有本明弘
6.飯塚耕一郎
7.平野フミ子
8.市川健一
9.松木信宏
10.松本 孟
11.寺越昭男
12.北野政男
13.横田 滋
14.横田早紀江
15.横田哲也
16.本間 勝
17. 有本嘉代子
18. 市川龍子
19. 斉藤文代
20. 増元照明
  
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国民大集会「もう我慢できない。今年こそ結果を!」
「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
東京都
千代田区
日比谷公園1-3