救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際会議「北朝鮮による国際的拉致の全貌と解決策」全記録




拉致を指令したのは金正日



安明進・元北朝鮮工作員


私は、1968年から93年9月4日まで北朝鮮で暮らしましたが、北朝鮮という社会がいかに悪いことをしているかということは当時は分かりませんでした。そして、工作機関に身を置き、そのような悪行を知り、そういう悪行を正当化する行為に加担してしまい、拉致被害者を被害者と見ることができず、好奇心の対象としてだけ目撃していたために、皆様により多くの情報提供をする機会を失ったと思います。

北朝鮮の拉致について、特に日本人拉致については、1950年代、60年代から北朝鮮が日本に潜入し小規模ながら発生していました。北朝鮮は朝鮮戦争の時にも日本に潜入し、総連が結成された時にも工作員が活動したと聞いています。それほど日本潜入は多かったのでス。潜入の過程で日本人拉致をするしかなかったのです。それはどういうことかというと、潜入した所で日本人に出会うからです。

私が工作員教育を受けた時には、学生、教官が多数いたのですが、呉グホや丁順権という教官、工作機関では仮名を使いますので本名ではないのですが、その教官から聞いたことがあります。彼らが清津連絡所に勤めていた時、そこには日本人拉致に関わった人が多く、彼らが連れてきた被害者が学校の教師として働いていたというのです。寺越武志さんも呉教官が拉致した日本人の一人です。これは紛れもない事実です。

本当に申し訳ない話ですが、横田めぐみさんについて最初に証言した時も、被害者として助けなければならないとお話したのではなく、偶然ぽろっと話してしまったことがこのような国際的な問題になり、今日北朝鮮の犯罪として明らかになったわけです。そういうきっかけを作ったことになります。今は幸いだと思っています。60年代、70年代、北朝鮮が多くの犯罪を犯した、つまり拉致を行った犯人たちが未だに韓国にいるのです。そのような犯罪について証言することはとても恥ずかしく、また自分が加わったことなので証言をしない人が多いのです。

日本人拉致が本格的になったのは、1970年代初め、金正日が登場し、朝鮮労働党内部で対南工作部、当時は連絡部と調査部が大きな二つの部署でしたが、金正日がここを掌握したくて、大々的な検閲作業を行いました。それまでの工作機関の成果はゼロだと金正日が評価を下しました。なぜゼロかというと工作員の現地化がうまくいっていなかったからで、だから工作員の現地化のためには工作員の教育をまともにすべきで、そのために現地の人を連れて工作員の教育に当たらせなければならないということです。いわゆる、金正日同志の画期的な工作員養成方針がこのように定まったのです。これは当時私が学んだ教科書にそのように書いてあったのです。

もちろんそのような画期的な方針が金正日の頭から出てきたわけではありません。それまでの対南工作の記録書類を見ると、このようにして拉致し工作員教育に活用した、というくだりがありますので、金正日がそれを参考にして、まるで自分で考えた新たな方法であるとして命令を出したのだと思いますとにかくこの時、1970年代半ばに金正日の拉致命令が公式化されたので。それによって拉致が本格化したのです。

個人的には、日本人拉致被害者について、当時無関心でした。好奇の対象として見ていました。そして韓国人拉致被害者から直接教育を受けたこともあります。韓国人拉致被害者にも当時多く出会いました。彼らが日本人なのか韓国人なのかよく分かりませんでした。すべて北朝鮮の名前だったからです。私が韓国人だと思って見ていた人の中にも拉致された日本人が少なくなかったのではとも思います。

金正日が1970年代半ばに指示を下した後、80年代初めまで、日本に入ってきた工作員は、できる限り多くの日本人を拉致しようとしました。そして、自ら赤化革命をしようと飛行機をハイジャックしたよど号犯が労働党の工作機関に協力して、海外における日本人拉致に加担しました。日本からの拉致だけでは足らなくて、海外に出てできる限り多くの拉致をしなければならなかったのです。多くの人々を連れて行き、国籍や名前も必要でした。工作員教育に必要な外国語能力も必要でした。外国生活についての教育も必要だったのです。工作機関では多くの外国人が必要でした。そして、テロなどの犯罪を行なった時、北朝鮮の仕業と分からないように、日本の仕業と仕向けるために、そういう口実を作るためにも北朝鮮は多くの日本人を必要としていたのです。

時々、北朝鮮が公式に、「日本が北朝鮮に対して植民地支配をしたせいで大きな被害を受けた。従って、わが民族の統一のために日本の被害は当然だ」と北朝鮮は主張していますが、それは到底認められない、犯罪を隠すための言い訳に過ぎません。今後も機会があれば、拉致された日本人、韓国人の問題を解決するために、できる限りのことをやりたいと思っています。そのことをこの場でお約束します。
  
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