救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際セミナー「緊迫する北朝鮮情勢のもとで拉致被害者救出を考える」全報告



◆文在寅政権誕生で親北、反米、反日、親中の大韓民国に

趙甲済(ジャーナリスト、韓国)
 久しぶりに同じ問題意識を持つ皆さんとお会いして、北朝鮮情勢、拉致問題を議論するということは、嬉しくもあり、また悔しくもあります。現在の韓半島情勢は、東アジアの歴史上三番目の大きな地政学上の変化を内包しています。
 第一の地政学的変化は7世紀です。新羅が韓半島統一をするプロセスの中で、日本が韓半島に介入し、失敗した後、新羅による韓半島統一がなって250年間、統一新羅体制が続きました。その時、新羅、唐、そして日本が平和体制を築き、古代史の黄金期を築きました。
 二番目の大きな変化は、1945年、太平洋戦争が終わった後、アジアにおける冷戦、共産主義勢力と自由主義勢力の戦いが続き、朝鮮戦争が起き、韓半島の分断が今日まで続いています。今の韓半島の変化は、1945年体制が変わるという変化だと思っています。
 まず、南北同時に一種のレジームチェンジ現象が起きています。韓国では「ろうそく革命」と称する左派政権が権力をとって、「ろうそく革命の完成をめざす」と公言し、韓国の既存の路線とは違う外交、内政政策をとろうとしています。
 色々な要素のうちの一つが、まさに昨日あった、習近平・文在寅首脳会談の結果です。首脳会談の4つの合意事項の第1に、「韓国と中国は韓半島におけるどのような形での戦争にも反対する」と宣言することによって、事実上アメリカの対北軍事戦略に公然と反対した。
 これは長期間東アジアの安全を保障した韓米同盟、広く言うと韓米日同盟を弱体化する意味がある合意だと思います。北朝鮮の核開発を事実上支援し、あるいは傍観して北朝鮮中国と、北朝鮮の核で最も被害を受ける韓国が、トランプ大統領の戦略に一致して反対すると発表することは、韓国でろうそく革命政権が成立しなければ不可能でした。
 「ろうそく革命」政権という言い方は私が作ったものではありません。文在寅大統領ご自身が「ろうそく革命」と言っているわけです。そしてその「ろうそく革命」という言葉は、単純なレトリックではなくて、今韓国で起きていることは、革命的変化を内政に加えようとしている。そういう変化が起きているということです。
 韓国の「ろうそく革命」勢力を左派と言っているわけですが、その左派とは親北です。反米、反日です。そして中国には友好的です。経済政策では社会主義的な政策をとります。親北、反米、反日、親中の大韓民国です。
 今日の大韓民国は70年間、共産主義と闘ってそれなりの自由民主主義体制を守ってきました。韓国が今享受している自由は、誰かがくれたものではなく、我々が戦いとったものです。
 この自由を戦い取った過程で韓国は、反共、自由、民主、法治という4つの価値観を身に着けました。このような路線は、韓国が韓米同盟、そして日韓・韓日友好と海洋勢力に属したために可能だったことです。
 「ろうそく革命」勢力は韓国が身に着けてきた反共、自由、民主、法治を変更あるいは無視する傾向が強く、また対外政策的にはこれまでの海洋国家圏から抜けて、大陸志向的になっていく。それが表れたのがまさに昨日の文在寅・習近平会談の結果だったと見ています。
 ですから今、韓国が市場経済、自由民主主義路線を守れるのか、また海洋文化圏の中に残れるのかという2つの挑戦を受けています。過去70年間韓国が築いてきた文明、制度、法治、経済力を使って、この挑戦を退けることができれば、韓国はより成長した姿で立ち直ることができると思います。


  
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