救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

家族会・救う会・拉致議連 訪米報告-東京連続集会98



◆北朝鮮はどういう国なのかを説明しないと理解してもらえない

山谷えり子(自民党拉致問題対策本部長、元拉致問題担当大臣)
 アメリカ国内には、今も北朝鮮に対して甘い見方をしているのではないかと思われるような発言をされている方たちがおられる気がします。例えば、北朝鮮が核保有国になって、核クラブの仲間に入ってもいいじゃないか、と。
 ロバート・ゲイツ元国防長官とか、ジェームス・クラッパー元国家情報長官、あるいはスーザン・ライス元大統領補佐官などがメディアに、「北の核を認めて、お互いに管理をしていけばいいじゃないか」というような発言をされています。
 私は訪米の時も、「そういう国ではないんだ」ということを説明してきました。今、核・ミサイル、拉致、人権問題に加えてサイバー攻撃を始めているんですよ。他の国の銀行からお金を取ったり、ビットコインに手を出してどうのこうのと、とにかく本当にそういう国なんだということを。
 安倍総理も、この年はこうしたじゃないか、あの時はこうしたじゃないか、記憶を呼び戻そうよ、その中から北朝鮮とはどういう国かということを判断しようじゃないかというようなことおっしゃっておられます。
 私が大臣時代は、ニューヨークでもジュネーブでも、各国の国連大使たちにお会いして、そのような説明をしてきました。そして今年に入っても事態は刻々と変わっていますので、今平壌に大使館がある国が24か国と1地域ありんです。
 家族会の飯塚代表にも参加していただいたりして、日本にもある大使館、例えばモンゴル、ブルガリア、ベトナム、インド、イギリス、マレーシア、キューバ、スウェーデン、ルーマニア、エジプト等様々な国の大使の方たちとお会いして、北朝鮮がどういう国なのかということを説明してきました。
 今島田先生がおっしゃった国連安保理事会で拉致問題を議題にすることが非常に重要だということでしたが、この12月にその会議が行われるんです。でも今、一国、一票足りないんです。日本側についてくれるところが。
 ですからニューヨークでも、こちらについてくれるのではないかという国々の大使にもお会いしました。どこの国というとまたつぶしにかかるといけないので、具体的な国名は控えますが、北朝鮮とはどういう国なのかと、現実を見ていくということが、それを広げていくということが大事だと思います。
 「何のために拉致をしたんですか」とアメリカの国会議員や政府高官からも聞かれることがあるんです。例えばスパイ養成のための語学教育をするとか、あるいは偽札や麻薬を作りますが、偽札を作るために日本の技術者を拉致したり、あるいは1987年の大韓航空機の爆破がありましたが、金賢姫という北朝鮮の工作員は、田口八重子さんが日本語を教えさせられた。
 非常に悲しい思いでいらしたと思いますが、そういうことがあるんだと、拉致の狙いが、他の国では考えないようなことをするんだと、悪との戦いだということをきちんと見つめてほしい、と。
 だから今結束しないと、核保有国になったらとんでもないことになるということ、そして危機感の共有ですね。ここにきて北朝鮮の暴走ぶりをみながら危機感が各国で強まっていますので、これを契機にさらにアクセルをふかして、拉致の解決に向けていきたいと思っています(拍手)。


  
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