救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

家族会・救う会・拉致議連 訪米報告-東京連続集会98



◆トランプ大統領が、北朝鮮による拉致問題を国連総会で言及

西岡力(救う会会長)
 みなさんこんばんは。訪米報告に関係することがありますので、私から少し報告します。9月28日の午後衆議院が解散されたのですが、その日に安倍総理が家族会に会いたいという連絡があり、午前中15分でしたが、全国の家族が集まって面会しました。
 要件は、安倍総理が訪米し国連にも行ったことについて家族の皆さんに報告したいということでした。9月17日の国民大集会が始まる前の昼食会でかなり時間をさいていただいており、同じ月の28日に会っていただいたのは異例だと思いますが、総理は冒頭、「9月17日の昼食会の時に、明日からニューヨークに行きます。そこで拉致問題について世界に向かって発信してきます」と言い、成果があったので報告したいと思われたと思います。
 解散の日というのはものすごく忙しい日ではないかと推測しますが、どうしてもという総理側からの要請で面会がありました。我々も内心、「もしかしたら何か大きなことがあるのかな」と思いましたが、訪米以外の話はありませんでした。
 演説で北朝鮮問題以外のことはほとんど取り上げなかったことも話されましたが、トランプ大統領が国連演説で、「13歳の少女が拉致された」と明らかにめぐみさんのことに言及してくれたことについて、2つの意味があると説明を受けました。
 このことは訪米団の成果でもあったと思っています。総理がおっしゃったのは、トランプ大統領が「13歳の少女」に言及したことについて、1つ目の意味は、国際社会はアメリカの大統領が国連でどのような演説をするか大変注目をしている。その注目されている国連演説で、アメリカの大統領が日本人拉致について話をした。これは国際社会へのアピールという点で大変意味があった、と。
 2つ目は、今後のアメリカの北朝鮮政策を考える時に、大統領が直接拉致問題に言及したことは、拉致問題がアメリカの政策の中で重みをもつということだ、と。
 この2つのことについては、我々が去年の9月から、北朝鮮の核実験とミサイル発射がひんぱんになってから、このままいくと世界の北朝鮮問題は核・ミサイル問題の嵐の中に巻き込まれて、拉致の旗が飛ばされてしまうのではないかという強い危機感をもって、拉致問題と核・ミサイル問題を切り離して日本は拉致優先でやってほしいとの運動方針をかかげて主張してきたのです。
 今まさに北朝鮮が核実験をやり、大陸間弾道弾の実験をして強い制裁がかかった。その後トランプ大統領がツイッターで金正恩批判をし、金正恩が自分の名前で「アメリカを攻撃する」と言っている状況の中でも、安倍総理の口からだけでなく、トランプ大統領の口からも拉致問題が出たということは、旗が飛ばされているのではなく、核・ミサイル問題で圧力をかけている大将が拉致の旗も掲げてくれたというこで、それは大きな意味があったのではないかと思います。
 安倍総理もそう考えられたから、一月の間に2回も家族に会うのは異例中の異例と思いますし、忙しい中ではありましたがご説明をいただいたものと思います。それでその説明に納得ができました。
 そしてその背景にアメリカのトランプ政権が、北朝鮮について、そして拉致問題についてどういうことを考えているのかということを、今日、三人からじっくりと聞きたいと思います。
 もう一つ。この訪米は大変タイミングがよかった。大統領の演説ということから考えると。実はタイミングは色々迷ったのです。5月に行こうかという話もありました。毎年5月頃訪米してきたということもありましたので、トランプ政権になって5月はどうだろうか、と。
 しかし、トランプ政権の人事がなかなか決まらなくて、行っても政権の中にパートナーがいない。オバマ政権時代の人たちがまだ役職についている。すぐ変わるだろうという人に訴えてもあまり意味がないということで延期になりました。
 9月のこのタイミングも少し迷いました。実は加藤大臣も訪米するという話もあって、国務省の副長官に会いたいと日程調整をしていたんですが、調整ができなくて大臣は行かないことになりました。
 大臣から、「一緒に行ってくれないか」という話もあったので、大臣が行かないなら今回も延期するかという考え方もあったんですが、これは拉致議連の山谷先生や塚田事務局長が相談をされました。
 「家族会・救う会は今年中に解決」という運動方針を立てているが、自分たちは国会が始まるとなかなか動けなくなる。アメリカの議会が開いていて、自分たちはまだ議会が開いていない時期に行けるというのはこのタイミングだ、ということでした。
 国務省の上の方の人に会えないとしても、できる限りのことをやるという立場からすると、今行った方がいいのではないかという決断を拉致議連の先生方がしてくださって、大臣とは一緒でなくても行くということでこのタイミングになりました。
 その時は、国連総会でトランプ大統領が拉致について演説してくれると、私はそこまで読んでいたわけではありません。しかし、結果として直前に行くことができて、(拉致の情報をトランプ大統領に)打ち込むことができたのは大変意味があったと思います。
 それだけでなく、今、アメリカが拉致を含む北朝鮮問題について何を考えているのか。それはNSC(国家安全保障会議)と国防総省と国務省、そして議会、シンクタンクを、ワシントンDCで回ってこられたので一定の輪郭が分かったのではないかと思います。
 また安保理事会の理事国の代表部をずっと回ってこられて、国連に対してもアピールができたので、今回の訪米は意味があったと思っています。
 では横田拓也事務局長からお願いします(拍手)。

  
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