救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

緊迫する朝鮮半島情勢下での救出戦略ー東京連続集会95全報告



◆核弾頭の小型化はまだできていない

西岡 次に核開発の現状について。
惠谷 これまで核実験が5回行われました。そのうち4回目までは3年置きに行われました。4回目は爆発力が小さくて失敗だと私は思っています。北朝鮮は水素弾と言い、日本はそれを水爆と訳しました。4回目は水爆なのに3回目までより規模が小さい。こんなもの水爆ではない。水爆は原爆の10倍、100倍の威力があります。
 1月の失敗をカバーするために、9月に再実験しました。これは過去最大の爆発力で成功しました。それが去年の9月です。今年3月にはある新聞は、「核実験秒読み」という大きな見出しを出しましたし、その後も「核実験はいつでも行える」という報道も色々ありました。
 しかし、先ほど言ったように、過去には3年置きに行ってきたものを、去年は年2回行いました。それが9月ですから8か月経ちました。通常なら去年9月から3年後に実験があるはずです。
 しかし、金正恩が、「核弾頭を一日も早く作れ」とハッパをかけ、実験の感覚が短くなるかもしれませんが、そんなに簡単にできるものではないんです。色々な問題をクリアーするのが実験ですが、やっと昨年9月に過去最大の爆発を成功させました。
 これを核弾頭化、つまりミサイルに搭載できるものとして成功したと発表しています。私もそうかなとは思いますが、まだ1回だけの実験です。核弾頭化をどう判断するかは非常に難しいのですが、重量が1トン以下、直径が88センチという小さなものです。
 今は直径が1.5メートルで重量が4?5トンのものを小型化するわけです。大変な技術がいるんですが、目指しているのは間違いありません。テレビが今年3月、4月に、「いつでも実験できる」と言った。先ほど西岡さんは、実験場でバレーボールをしていると言いました。
 いつでも実験できるというのはどういうことかというと、豊渓里(プンゲリ)という核実験場にトンネルを掘る。縦から横に、西に東にたくさん作る。そこに実験の場合は核爆発装置を設置して、コンクリート壁をどんどん落として、爆風が地上に上がってこないようにする。
 そのトンネル内で50センチくらいの隔壁がドンドンと降りてきて坑道を閉鎖するんですが、その配置はすべて整いました。それは3月、4月に整ったわけではなく、前から整っているんですが、いつでもできますよということです。そして車が出入りしている。職員がバレーボールをしている。
 つまり坑道はいつでも使えるんです。ところが、そこに持ち込む核兵器、去年9月に成功させた核兵器よりももっと小型化したものは8か月なんかで作れるものではありません。しかし、金正恩が「やれ」というので、普通は3年後ですが、それを「1年後にやれ」というふうに時間短縮はあるにしても、小型化した兵器が坑道まで持ち込まれて、常時置かれていて、「いつでもできます」というわけではないんです。
 新聞はそれを「秒読み」とか言っています。核実験がいつでもできるという情報ソースは、「38ノース」というジョンズホプキンス大学の情報ですが、それは衛星で見て、職員や車の動きがあるので実験ではないかというものです。
 私は3月からテレビ局に呼ばれたり、電話を受けたりすると、「実験はありません」と。局としては、「いやあるかもしれない」と言ってくれれば呼ばれるわけですが、「実験はありません」と言うので「結構です」となる。テレビに出たければ「やるかも分かりません」と言えばいいんですが、私は「やりません」とずっと言ってきました。
 問題は、ミサイルに乗せられる核を作るかどうかです。
西岡 作ろうとしていることは間違いないですね。
惠谷 120%間違いない。


  
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