救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

拉致発覚から20年−我々はどこまで来たのかー東京連続集会93全報告



◆この20年間で少しずつ日本は変わってきた

西岡力(救う会会長、東京基督教大学教授)
 繰り返し「安全」と言い、実名を出したら何かが起きるのではないかというトーンで書かれています。今長谷川さんは、「日本は一体どうなっているんだ」と問題提起をされましたが、しかし私はこの20年間、少しずつ日本は変わってきたと思います。
 それを変えたのは横田さんたち、そして家族会の実名を出した訴えです。全国に講演に行って、いつも言っているんですが、本来なら、日本が国家であれば、日本人が拉致されていると分かった段階で全員被害者を救出する体制ができるべきなんです。
 今日本には拉致担当大臣がいます。拉致対策本部があって数億円の予算がついています。それはいつできたか。横田めぐみさんの拉致だけをみたら、今年で40年になるわけですが、その内最初の30年にはそれがなかった。
 梶山答弁は拉致発生から約10年後でしたが、その時そういうことが起きなかった。そもそも梶山答弁で8人と言ったのに、北朝鮮との国交正常化交渉がその3年後に始まった時にも、1人しか出さなかった。金丸さんが金日成と会った時には一人も出さなかった。
 曽我ひとみさんは金丸さんが訪朝した時、「北朝鮮のテレビで見ていた」と。「日本の政治家が来たのだから私のことが議題になっているかもしれないと思った。しかし、何も起きなかった」と言っています。
 そして20年経ってめぐみさんの拉致が明らかになった時でも、政府は「安全のために静かにしていた方がいい」というアドバイスをしましたが、それを信じられなかったのは、梶山答弁の後、政府がやったことがあったからです。世論がない時には、確実な証拠があっても外務省もマスコミも動かない。朝日、毎日、読売、NHKは一行も報道しませんでした。見捨てたんです。そして金丸さんたち政治家もそれを見捨てた。
 警察は10年経って、梶山答弁で拉致があると言ったけれども、その後10年間は警察だけが孤立していて、マスコミも政治家も外務省も真剣に取り組まなかった。
 それがなぜ小泉訪朝で変わったのか。それは家族会が勇気を出して名前を出す、そして運動することを始めたからです。それがなかったら、金丸訪朝の時と同じように、あるいは91年から92年にかけての国交正常化交渉と同じように、拉致問題は正式の議題にならなかった可能性が高い。
 日本が国家であれば、「こんな主権侵害かどうか明らかでないから断定することはできない」ということを、証拠がありながら書いていて、主権侵害については向こうの犯人が「やりました」と言ったわけです。
 しかし、横田さんのお父さんが、「このままいったら匿名での報道では世論が盛り上がらない」と。「一定のリスクはあるけれども、世論に訴えよう」という決断をされた。その決断から10年経って、拉致対策本部ができ、北朝鮮人権法が通って、担当大臣ができた。
 それでもまだめぐみさんたちを取り戻すことができていませんが、40年の中の最後の10年間の内、5年間が安倍政権です。最初の1年、第一次安倍政権で拉致対策本部を作り、担当大臣を作りました。しかし、1年で病気のため辞められてしまった。その後、福田、麻生、そして鳩山、菅、野田と総理が1年ずつ変わった。そして安倍政権が4年。
 3年前から安倍政権のもとで日朝協議が始まって、その結論がまだ出ていない。しかし、日本としては家族が身体を張って、本当に身を削る思いで名前を出すと言う決断をして、やっと作った拉致対策本部がある中で、初めて本格的な協議が始まった。
 これでも取り戻せなかったら本当にどうなるんだろう。しかし、20年間何もしなかったら、20年前と同じで、国交正常化交渉になっても正式な議題にならないでしょう。
 5人は絶対帰って来られなかったでしょう。そこまではくることができた。やはり世論に訴えて、我々は怒っているんだということを示して、政府の責任で全被害者を取り戻せ、それが主権国家としてなすべきことじゃないかということを言い続けるしかない。
 ジャーナリストはジャーナリストで、私は学者ですが今運動の世界に入っている者は運動の世界で、家族があのような厳しい決断をしたことを目撃した以上、またそういう決断に関わってしまった以上、私も最後まで絶対にこの問題から逃げるわけにはいかないと思っています。
 今日長谷川さんが来てくださって、色々な話をしてくださったのも、まさに「安全」ということだけを前に出して訴えなかったら何が起きたのか。しかし、その厳しい訴えをして取り戻したのはたった5人だけです。しかし、やらなかったら何も進まなかった。この道しかないと私は思っています。

  
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「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
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