救う会全国協議会

〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
TEL:03-3946-5780 FAX:03-3946-5784 info@sukuukai.jp

北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

拉致発覚から20年−我々はどこまで来たのかー東京連続集会93全報告



◆日朝協議で外務省は拉致被害者一人を提起しただけ

西岡力(救う会会長、東京基督教大学教授)
 質問の四は、
「国民を守るという政府の責務に鑑み、政府は北朝鮮に拉致された日本人救出のため、何か対処を為してきたのか。為したとするならば、その時期及び内容は。それに対する北朝鮮側の態度は。
 特に、失踪者横田めぐみに関し、北朝鮮に対して政府として取った措置はあるか。あるとすればその内容。また今後、北朝鮮に対しいかなる態度で臨むつもりか。予定する行動があるならばその内容は。」
 これについて政府は、97年以前に何をやってきたかについてこう答えています。
 「北朝鮮に拉致されたと疑われる日本人のうち、李恩恵については、平成三年五月に同人が失踪中の日本人女性である可能性が高いと判断するに至ったことを踏まえ、同月に開催された日朝国交正常化交渉の第三回本会談において照会を行った。同交渉においては、第四回本会談以降、本会談の開催のたびごとに本問題についての実務者協議(以下「実務者協議」という。)を開催し、北朝鮮に同人の消息等についての調査を強く求めたところである。これに対し、北朝鮮は、李恩恵事件は韓国の陰謀でありそのような問題はそもそも存在しない等の主張を繰り返し、平成四年十一月の第八回本会談の際の実務者協議において北朝鮮が一方的に退席したことにより、日朝国交正常化交渉が中断しているところであり、実務者協議も行われていない。
 また、御指摘の失踪者の件については、捜査当局において所要の捜査を行っているところであり、関係機関において関連情報の収集に努めているところである。」
 「御指摘の失踪者」はめぐみさんのことです。
 ここで分かるのは、梶山答弁では少なくとも8人について、「拉致の疑いが充分濃厚」と言ったのです。梶山答弁は1988年です。「平成三年」は1991年です。91年5月に日朝本会談において李恩恵のことを出したと言っています。ではなぜそれ以外の人を出さなかったのか。
 日本政府は1991年以降、北朝鮮と交渉する度に拉致問題を交渉してきたといつもパンフレットに書いていますが、私はこれにすごく腹が立っています。増元照明さんもおられますが、2000年当時、槙田アジア局長のところに陳情に行った時に、槙田さんが「この問題は私が詳しいんですよ」と。この実務者協議をやっていたんです。首席代表ではなく、ナンバー2でした。
 私は本当に頭にきて、「ここに増元照明さんがいるけど、なぜあなたは増元るみ子さんを出さなかったんですか。梶山答弁があったじゃないですか」と。私は紳士ですからあまり声を荒げることはないんですが、そう言いました。
 後で増元さんが局長に呼びとめられて、「あんな柄の悪い奴とはつきあうのをやめた方がいい」と言ったそうです。でも梶山答弁で「8人」と言っているのに、一人しか出さなかった。
 それもここに書いてある通り、本会談で出したのは1回だけなんです。その後、「実務者協議で出した」と言っていますが、これはどういうことか。本会談で出したら、北朝鮮が「でっち上げ」だと言って席を立ってしまった。それで日本の学者とか外務省の北東アジア課のナンバー2を平壌等に派遣して裏交渉をして、こういう裏合意をしました。
 「5回目の協議に戻ってきてほしい。本会談では拉致問題を出しません」と。しかし、休憩中に首席代表が席を外しているところで、4回目の協議でお願いした李恩恵と呼ばれる日本人に関する調査がどうなっていますかと聞く。北朝鮮は黙ってそれを聞いている。日本側は日本に帰って、「拉致問題を出しました」と言う。北朝鮮は「出しませんでした」と言う。
 こういう裏合意があって実務者協議なるものが行われたので、「なんで本会談で出さないのか。日本人が拉致されているとの国会答弁があったのに」と。そもそも増元るみ子さんのことは本会談で出してないんだから。少なくとも5件8人については同じように扱うべきだったと今でも私は思っていますが、当時の外務省はそういう状況でした。
 ところが北朝鮮は第8回日朝協議の実務者協議で、日本側が拉致問題を出すと、北朝鮮側は黙って聞いておくという密約だったのに席を立ってしまった。それで協議が決裂した、ということになっています。



  
■ サイト内検索 ■


■あなたにも出来る救出運動■
あなたにもできること

 ■ 映画「めぐみ」 ■ 

映画「めぐみ」

■ 書 籍 ■

国民大集会「もう我慢できない。今年こそ結果を!」
「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
東京都
千代田区
日比谷公園1-3