救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮最新情勢と救出への展望−東京連続集会90全報告



◆希望が持てないが、絶対あきらめない

増元照明(増元るみ子さん弟) 皆さん、こんばんは。
 海外で拓也さんと耕一郎さんがアピールしました。私も何回も国連本部やワシントンに行きましたが、今代表がおっしゃったように、何にも動いていないというのが現実なんでしょう。
 当事者である日本が真剣にやっていないのに、外国が手を貸してくれるはずはないんですよね。当事者である日本は果たしてどうなのかと言うと、小泉再訪朝の時もそうですが、北朝鮮に対して拉致問題で制裁をかけていない。
 西岡会長は、拉致の文言も入っているとは言いますが、結局は核・ミサイルで制裁をかけて、そのついでにかけた。それだけのことじゃないですか。
 日本が拉致問題を真剣に考えているというメッセージが全く対外的になされていない。確かに話はするんでしょうが、外国からすればリップサービスのようなもんですよ。「そうだね。人権問題だからね。それは賛成するよ。協力もするよ」と。でも何の協力もしてないでしょう。目に見える協力をしてくれているんですか。
 私が2003年にアメリカに行った時に、アーミテージさん(国務副長官)に、「情報をください、情報をください」とおっしゃった。その時に、「私たちにできることは何でもやりますよ」とおっしゃって、その後アメリカが主体的に北朝鮮内部の情報を集めたという話は一切聞いていません。
 後に、アーサー・ブラウンというCIAの元東アジア部長が来ましたが、「本国から北朝鮮国内の拉致被害者に関する情報を集めよという命令は一切きていない」とおっしゃっていました。つまりリップサービスだったのでしょう。
 それにしても、小泉政権の時に、日本政府がアメリカに正式に情報収集をお願いしているということはなかったんでしょう。それでアメリカも積極的にしなかったんでしょう。
 松村さんが2006年におっしゃっていましたが、「わが国は戦後60年、お金を使って情報を集めたことはない」と明確におっしゃっていました。情報収集能力を全く持っていないわが国が、北朝鮮内部の情報収集をどうするのか、というところでアメリカ、韓国に頼るしかないんでしょう。正式にアメリカに要請した形跡が見当たらない。
 結局この国は、拉致被害者を見捨てているんです。常に見捨てるんです。安倍政権になっても結局そうじゃないですか。安倍さんが拉致問題に強い意思を持っていることは確かでしょうけれども、結局ストックホルム合意が履行されていない状況で、解除した制裁を元に戻して、さらに北朝鮮に強い制裁をかけてくださいとずっと言っていたんですよ。
 2年前の暮れからずっと言っていたにも関わらず、何もしないで、結局今年の1月、2月、核実験とミサイル発射をやったら直ちに解除した制裁を元に戻して、強い制裁をかけた。
 これでは、日本は拉致の問題はどうでもいいんだということをメッセージとして発しているのと同じなんです。本当に真剣に被害者を取り戻そうとしているんでしょうか。切迫感もないし、危機感もないし、取り戻さなければいけないという気持ちが私には全然見えないんです。
 安倍さんはもう3年ですからね。結果を出さなければどうしようもないんですよ。本当ならば。でも結果が出ていない。
 西岡さんが先ほど、「希望が持てる」と言われましたが、希望を持てないんです。でもあきらめるわけにはいかないから、街頭に出て国民の皆さんに訴えています。絶対に忘れてほしくないから。被害者がまだ生きているということを。被害者が北朝鮮にいるということを忘れてほしくないから。
 若い人たちは拉致ということをほとんど知らない。拉致問題対策本部の歴代の担当大臣に、民主党の時代も含めてずっと、「中学生から教えればいいじゃないですか」とずっと言っているんですが、未だに実現しません。
 対策本部は、「資料を全部出しました。後は学校側の対応次第です」と。しかし、学校側は全然対応しないじゃないですか。それに対して、指導はしているんでしょうが、強い指導をしないから子どもたちは何も覚えていない。知らない。だから街行く20代の人たちはほとんど無視ですよ。
 中にはやってくれている子どもたちもいます。でもほとんど無視です。渋谷に行っても。昨日も新宿南口に行ったら多くの若者たちがいました。ほとんど無視ですよ。こういう状態を私たちは憂えているんです。
 政府は国民に対する啓蒙をやろうとしていますが、まず教育の中で事実を教えればいいんじゃないでしょうか。こういうことがあって未だに解決していないということをなぜ教育の場で教えようとしないのでしょうか。強制的になると問題があるんでしょうが、でも学校現場が全然取り上げようとしていない今の日本という国がおかしいんじゃないでしょうか。
 私は安倍政権になって、もうちょっと自衛隊の活用ができるようにしてくれているのかなと。でも安全保障関連法案で自衛隊が多少は動けるようにはなりましたが、あれは救出のために自衛隊が活用できるという法案ではありません。邦人輸送ができるというだけです。
 現憲法下でも、日本人を救出してはいけないとは書いてないんですから。憲法9条も、「国権の発動たる戦争、武力による威嚇あるいは武力による行使」が禁止です。北朝鮮にいる日本人を救出するために自衛隊を活用するということは、現憲法下でも禁止されていないんです。
 憲法上動けないんだという人たちは、したくないからですよ。したくないから憲法を理由に自衛隊の救出活動を推進しようとしないだけだ。せっぱつまった状況ではないんでしょう。
 でも政治家の方たちは、「拉致被害者を救出しない国家が未来を持てるのか」と、恥を知ってほしいと思います。為政者たちが恥を知らなければ、国民を守ることはできません。それくらいの覚悟を持ってほしいと思いますが、その覚悟を持った政治家がいなくなっているのが現状だと思っています。
 残念ながら、代表がおっしゃったように、何年かかるか分かりません。私たちは家族なので絶対に最後までこの活動をしなければならないと思っています。姉がこの国に生きてきて、北朝鮮という国に連れ去られて、それを守れなかった国があるということだけは、多くの人に知ってもらわなければならりません。だから署名が集まろうと、なかろうと、街頭に立って、若い人に訴えていきます。それが私の今の使命だと思っています。
 多くの方たちに、このことを分かっていただきたい。そう思っています。ありがとうございます(拍手)。


  
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国民大集会「もう我慢できない。今年こそ結果を!」
「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
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日比谷公園1-3