救う会全国協議会

〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
TEL:03-3946-5780 FAX:03-3946-5784 info@sukuukai.jp

北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮最新情勢と救出への展望−東京連続集会90全報告



◆「Nature」利用のトリック

西岡力(救う会会長、東京基督教大学教授) こんばんは、西岡です。宜しくお願いいたします。
 何回かこの場で話をしています。大きな動きがないので重なった話になってしまいますが、今の状況をどう見ているのかということと、朝鮮労働党大会がどういうものだったのかについて話を準備してきました。
 今の状況ですが、今年に入って核実験があったりミサイル発射があったりした時から申し上げていますが、2年前に比べて相対的に有利だと思っています。
 2年前は、横田さんたちがモンゴルでお孫さんと面会し、その後拉致も議題にした局長級協議が始まり、ストックホルム合意なるものができて、そして特別調査委員会ができた。
 そういうことで連日拉致問題について報道があり、国会では拉致被害者支援法の改正案が通り、各地方自治団体では被害者が帰ってきた場合にどうケアーするかという議論などがされていて、あたかも物事が進むかもしれないという雰囲気がたくさんありました。
 しかし私はその時、ここでも繰り返し申し上げてきましたが、危ないと思っていました。私の所に、複数の情報源から入ってきた情報では、「金正恩氏は被害者を返す決断をしていない」と。「決断をしていないのに、拉致を議題に日本に接近してきた」と。そして「当面の狙いは拉致以外の墓地(遺骨)や日本人妻を含む在留日本人で、日本の世論を拡散して、2002年とほぼ同じ内容の報告をする。その時に新たな死亡の証拠を準備している」と。
 数年前から私の所に入ってきた情報では、「日本に遺骨を出す。前回は他人の遺骨を高温で焼いて、DNAが出ないだろうと思って出したら、高温で焼いていても、ミトコンドリア法という技術でDNAが検出された」と。
 横田めぐみさんのものだ、松木信宏薫さんのものだといって出した二人分の「遺骨」ぁら、その二人ではない人のDNAが出たことがあった。
 少し話がそれますが、ご承知とは思いますが確認しておきますと、イギリスに「Nature、ネイチャー」という雑誌があります。日本政府の鑑定について、「一定の留保」を付けました。それを北朝鮮が、あたかも金科玉条のように、「世界の科学者が日本の鑑定に疑義を表した」かのように宣伝しました。
 「Nature」が言ったのは、「日本に提供された骨に他人の垢や汗から他人のDNAが付着する可能性があるのか、ないのか」でした。それについて帝京大学の吉見教授に取材したところ、科学者ですから、「北朝鮮でどのように骨が保存されていたか分からないので、100%ないとはいえない」と答えた。
 「Nature」が言っているのは、他人のDNAが出てきたことについて日本政府の鑑定に疑義を申立てたわけではないのです。他人のDNAが出てきたら、そのDNAは高温で焼いたのだからその骨から出るはずはないので、北朝鮮で保管していた時に持っていた人の垢や汗が付いて、それが出たのではないかということです。科学的に100%とは言えないじゃないかということです。
 ですから、めぐみさんの骨だという証拠にはならない。保存の問題で、99.9%は本体から出ているのですが、そうでないのも出てくる。日本側が鑑定する時は、かなり洗浄した後鑑定するんです。
 めぐみさんのものとされた骨からは二人分の他人のDNAが出た。二人分の垢や汗が入ってしまう可能性は相当低い。そういうことがあったのです。
 北朝鮮は、日本の技術では高温で焼いてもDNAが出てしまって、他人の骨をその人の骨だといって出すのには限界があると分かったのです。
 当時から私は警戒していたのですが、次は生きている人を殺したり、あるいは腕を1本切って、本物のDNAを出してくるかもしれないということでした、これはめぐみさんと薫さんの骨が偽物だと分かった直後に、当時幹事長代理だったと記憶していますが、今の安倍総理もそう言っていました。
 「だからこれからは、死亡の証拠を出せと言うべきじゃない。被害者を返せと言うべきだ。ここまできて死亡の証拠が一つも出てこなかったということは、もう生きているということだ。これからは証拠を出せと言うべきではない」、「証拠を出せと言ったら、腕を1本折って、それを焼いてDNAを出してくるかもしれない」と。そういう緊張関係でした。
 そういうことがあり得るだろうと思ったので、私は意図的に、「日本の技術では、その骨がだれの物かだけではなく、いつ死んだのかも一定程度分かる」と言っていました。これは私もリサーチをしたんですが、ある条件ならば一定程度分かるそうです。炭素を測定するそうです。
 そういうことを、2004年末、2005年以降、こういう場や、講演する時に繰り返し言ってきました。北朝鮮側に聞かせるために。
 今度は本物の骨を持ってきても、いつかということが分かります。例えばめぐみさんについて言えば、1994年に亡くなったと言っているけれども、本物の遺骨が出てきて、それが2002年以降であったら虐殺です。そうしたら、「真相が明らかになったということにはなりませんよ。あなたたちは拉致した人を虐殺したんだと思いますよ」と。私は民間人ですから自由があります。
 「もしそれが明らかになったら、日本は国連の安保理事会に対して、軍事制裁を求める」と言っていました。もちろん個別的自衛権の発動も考えるべきです。
 被害者を誘拐して犯人が立て籠もっている時、犯人に対してまず言うべきことは、「被害者に手を出すな。手を出したら許さないぞ」です。そういう緊張関係をもっと作らなければならないと思います。

  
■ サイト内検索 ■


■あなたにも出来る救出運動■
あなたにもできること

 ■ 映画「めぐみ」 ■ 

映画「めぐみ」

■ 書 籍 ■

国民大集会「もう我慢できない。今年こそ結果を!」
「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
東京都
千代田区
日比谷公園1-3