救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

東京連続集会89 最終決戦は続いている 制裁強化と国際連携の圧力で全被害者を救出しよう



◆日本のマスコミ等を利用して世論を分断しようとしたが、日本は動ぜず

西岡力(総合司会、救う会会長、東京基督教大学教授)
 彼らも日本から取りたいものが残っていたということです。しかし、彼らの最初の狙いは4つの分解を作って、拉致以外のものを先行させて一定の金を取ろうと考えていたとしか見えませんが、それについては安倍政権は拒否した。
 そうしたら8月に状況が変わりました。拉致以外のものを先行させる絶好のチャンスが8月にあったからです。日本の清津会のグループが墓参に行きました。
 この時、日本のマスコミがたくさんついていきました。そこに残留日本人が出てきて、「私はこういう風に過ごしています」と言うのかなあとか、「墓地が破壊されそうになっています。工事が進んでいます」と見せるのかなあとか、「調査が終わっているのに日本が受け取らないのはけしからん」と言うのではないかと思っていましたが、墓参団に対し、宋日昊大使は出てきませんでした。実務者が出てきただけ。扱いが冷たかった。
 一方、同志社大学の浅野という先生が8月に訪朝しました。そこに宋日昊大使が出てきました。そして言ったのが、「拉致問題についても調査は終わっている」と。8月に、拉致以外のものを先に出す方針から、「拉致の調査は終わっている」、マスコミの報道では「ほぼ終わっている」と言ってきました。
 しかし、「その内容は2002年の小泉訪朝の時とほぼ同じだ」、「日本政府が政治的影響を恐れて受け取らない」、「ストックホルム合意を守っていないのは我々ではなく日本だ」と8月から言い始めました。
 許宗萬総連議長が9月初め、総連が主催したパーティでもそういうことを言いました。朝日新聞と共同通信が、そのような記事を書きました。
 前にも言いましたが、9月にジュネーブで、国連人権理事会主催で初めて「北朝鮮人権セミナー」が開かれました。これまで日本政府主催のもの、NGO主催のものはありましたが、国連人権理事会が主催して、一国の人権問題を扱うセミナーを開いたのは初めてです。
 そこにパネラーとして飯塚耕一郎さんが出ました。しかし、国連主催で、北朝鮮は国連加盟国ですから、反論権が保障されています。そのパネルディスカッションで耕一郎さんが話した後、北朝鮮大使が発言することが決まっていました。
 当初北朝鮮は、「パネラーに入れろ」と言ったそうですが、それは認められませんでした。それが9月です。8月に「調査は終わっている。受け取らないのは日本が悪い」と言い始めた時に、このジュネーブのセミナーがありました。
 飯塚耕一郎さんが田口八重子さんのことを訴えた後、「何を言っているんだ。調査は終わっている。受け取らない日本政府が悪い」、「このような人権騒動は誠実に拉致問題の調査をしている我々に対する誹謗中傷だ」と言うのに一番いい舞台だったのです。
 実は私は大変緊張していました。多分日本政府もそれを察知して、現地の大使ではなく、一番詳しい拉致対策本部の石川事務局長がジュネーブにきていました。北朝鮮が反論したら、その後日本政府が手を挙げて反論する。北朝鮮がどういうことを言うか、何通りも想定して発言内容を考えていると事前に言っていました。
 しかし、結果的に北朝鮮は、「調査は終わっている」と言いませんでした。拉致問題自体を出しませんでした。飯塚耕一郎さんが発言した直後なのに、「人権騒動はアメリカのでっちあげだ。けしからん」と。「日本もアメリカも戦争犯罪国だ」とは言いましたが、拉致は言いませんでした。
 私が北朝鮮内部から、後で聞いた話では、「日本に色々揺さぶりをかけたが、死んだということでは動じなかったので日本に調査結果を渡すのを延期した。年内はしない」ということでした。
 実はその時言われたのが、「2002年の結果とほぼ同じです」という内容を総合すると、その時一番懸念されたのが、新たな死亡の証拠を出すということです。
 2002年に一度通報してきたことを日本政府は受け入れられないとして色々な反論をしているわけです。死亡診断書はでっちあげだとか、遺骨は偽物だったとかです。それなのに「2002年と同じだ」と言うためには何か出さなければならない。
 私の北朝鮮の複数の情報筋から、一昨年春1回、去年8月に1回、「危ないですよ。殺されて『遺骨』を作る危険がまた高まってきました」と聞いています。ですから、「分かっているんだ」、「そんなことをしても日本人は死んだと言われてもあきらめない。逆に日朝関係は最悪になりますよ」と。
 そして、「日本の技術であれば、誰の骨かだけではなく、いつ死んだのかも分かる。民間の救う会でさえ具体的な生存情報を持っている。政府も持っているはずだ。今は明らかにしないが、変なことをしたら明らかになる」、「2013年まで生きていた人が『遺骨』で帰ってきて、それが94年に死んだと言われても、それは信じられない。帰って来た瞬間に虐殺だと言いますよ」ということを繰り返しいいました。
 家族会の横田早紀江さんも、伊原局長がいるところで、「被害者が帰ってくるのが問題で『遺骨』なんかいりません。もらってこないでください」と明確に話しておられました。
 結局彼らは、そのカードを切ることができないで、9月が過ぎた。「報告書ではなく人を返せ」ということで、何とか危ないところを切り抜けることができたのではないかと思っています。


  
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国民大集会「もう我慢できない。今年こそ結果を!」
「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
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日比谷公園1-3