救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際セミナー「日朝拉致協議をどう打開するか」報告



◆1、2か月で、米上院下院で決議ができる可能性がある

古屋圭司(前拉致問題担当大臣、拉致議連会長代行) 我々は政権をとってからも、北朝鮮から「拉致は香りも匂いもしない」と言われた。しかし昨年やっと、「過去の経緯はあるものの再調査する」というところまでこぎつけた。これは色々な方々が努力された。
 しかし、「調査」とか「再調査」が茶番なのは分かっていた。向こうが拉致したんだから。だけど、日本はそれが茶番だと分かっていても受け入れざるをえなかった。そして「8人死亡」を「再調査」に変えることができた。
 だから私たちがそれ以来取り組んでいるのは、水面下でやっていることも含め、見えないこともたくさんありますが、党の本部長として何をしているかを申し上げたいと思います。
 アメリカ人のデヴィッド・スネドンという男は拉致された可能性が極めて高い。しかし、国務省は、もう何年もこの問題について言っていますが認めません。「証拠がない」と。
 しかし考えてみると、日本の政府もかつてはそうでしたね。拉致を認めろと言ってもなかなか認めない。私たちはしょっちゅう国務省に行って、キング氏、ソン・キム氏、キャンベル氏等に言っても変わらないので方針を変えました。それは何か。
 日本でやったように、立法府から圧力をかける。これによって政府の態度を変えさせる。これしかないと思い、今年の春先から米国の上下両院、それも野党でありながら過半数を取っている共和党の議員に働きかけました。中でもスネドン氏の出身地であるユタ州の上下両院議員に対し、国務省に厳しく追及し、調査し、取り戻すように働きかけました。
 ちょうど去年11月に、ケリー国務長官宛に、十数名が連名でデヴィッド・スネドン問題を調査するようにとの書状が出たのも大きな変化でした。今年になってからは5月とつい先週、私と塚田一郎事務局長、島田洋一救う会副会長とともに行ってきました。
 国務省ではソン・キム国務次官補代理、キング北朝鮮人権問題担当特使に会いましたが、日本と同じですね。「証拠がないから」と。でも皆さん考えてください。日本の拉致認定被害者でも、客観的証拠ではなく、状況証拠の積み重ねでした。アメリカだってできないわけがないんです。
 なので、この問題についてスチュワート下院議員や大統領選に出ているルビオ上院議員等に、ワシントンで精力的に働きかけをしました。非常に手ごたえがありました。スチュワート下院議員は、息子がデヴィッド・スネドンとブリガム・ヤング大学の同窓生で非常に関心を持っています。本人はアメリカのベストセラー作家です。父親が空軍パイロットで、日本のF86セイバーの乗り方を自衛隊に教えた時、本人が子どもの頃日本に来たこともある。そういう人がキーマンです。
 彼によると1、2か月で決議ができる可能性があるということでした。昨日総理に報告しましたが、もしアメリカが決議して、これを取り上げていくとなると、自国民を軍隊を出しても取り返す国ですから、北朝鮮にとっては一番困る話です。
 圧力になります。圧力をかけることによって対話を引き出すという作戦の有力なツールになると私は考えています。
 アメリカの大使館、日本の大使館にも担当の公使をおいて、来年もしっかりフォローしたいと思っています。
 国連の第三委員会では、先月末、北朝鮮の人権決議を行い、これが総会で決議される予定です。前回反対した国は棄権に、棄権した国は賛成になるようニューヨークで積極的に働きかけてきました。
 今国連の安保理でも北朝鮮問題を議論することが、9か国が賛成して議決されました。日本時間では今日のことです。中国は予想通り、人権問題を安保理でやるべきではないと反対しました。
 そういうことで、我々はあらゆる手段を尽くして世界と連携しながら圧力をかけることによって、拉致問題の解決の糸口を見つけていくということです。
 政府与党は8項目の取組みで、あらるゆ手段を尽くして取り戻すために、しっかり政府・与党が連携しながら進めていきたいと思います(拍手)。
西岡 アメリカの上下両院で、デヴィッド・スネドン氏を中心とする拉致問題で、決議が1、2か月で通るかもしれないということです。北朝鮮は拉致問題を国際化されることを嫌がっています。それと朝鮮総連に対する圧力を嫌がっている。4月に、「対話できなくなっている」と言った時の理由がこれですから、圧力をかける意味でも一つの方法だと思います。
 次に、民主党拉致問題対策本部長代行の松原仁先生、お願いいたします(拍手)。


  
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