救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮はどう動くか-東京連続集会87 全報告



◆「拉致問題は官邸直轄でやる」


西岡力(救う会会長、東京基督教大学教授) そんな中で内閣改造がありました。我々とずっと一緒に戦ってきた山谷大臣が交代しました。一体誰が後任に来るんだろうかと思っていたら、加藤勝信さんという、拉致議連にも入っておられない、しかし安倍さんの最側近の官房副長官拉致問題担当大臣だった人がきました。
 どういうことを考えているのかなと考えていました。先週の土曜日に「産経新聞」が、「拉致問題について政府は体制を変えるつもりだ」という報道をしました。先ほど言いましたように、1月から水面下で秘密交渉をずっとやってきたのは外務省の伊原局長と小野北東アジア課長だと私は認識していますが、その二人とも代わるという「産経」の報道が土曜日にありました。
 私も色々取材しました。伊原局長が変わることはかなり前から言われていましたが、小野課長も代わることは間違いないようです。NSC(国家戦略会議)に移られるそうですが、秘密協議の後任者への引き継ぎなんてなかなかできないですよね。でも代えた。二人とも。斎木次官は残っていますが。そして逆に、官邸で側近中の側近だった人を持ってきた。
 菅官房長官が、13日、「夕刊フジ」の独占インタビューを受けて、「拉致問題は官邸直轄でやる。そこに外務省や警察庁など日本の総力を結集しないとだめだ。担当相を兼務する加藤氏は問題に精通しており、今回の改造で安倍首相が動きやすい体制を作った」と言っています。
 「官邸直轄でやる」と言っています。そして、「外務省や警察庁など日本の総力を結集しないとだめだ」と言って、外務省と警察庁を並列にしています。しかし、警察庁が交渉できるわけがないんですね。何をさせるつもりなんだろうか。「厳格な法執行の強化」しか考えられません。
 そして、「加藤氏は問題に精通しており」という部分については、実は山谷大臣がお辞めになる直前に電話をくださって、「加藤副長官は官邸の中で拉致問題を担当していたんだ。だからこの間の経緯についてはよく分かっているので安心してください」と言われましたが、同じことを菅官房長官も言っていて、私も色々取材をしたら、そういう部分があるということが分かりました。
 だから去年から起きている色んなことについて交渉の中身を全く知らないわけではない。むしろ官邸にすべての情報が集まっているわけで、そのことは知っている、という意味だと思います。
 その後、「今回の改造で」とあり、加藤新大臣に任せると言わず、「安倍首相が動きやすい体制を作った」と言っています。外務省も使い、対策本部も使い、加藤新大臣も使い、警察も使って、安倍首相直轄で動きやすくすると言っている。
 そして、去年ストックホルム合意を結んだ二人の担当者を変えた。ストックホルム合意の枠組みについて、特に中山恭子先生などは最初から「危険だ」とおっしゃっていましたが、その枠組みを作った体制を見直して官邸主導でもう一度チームを組み直そうとしているのかなあとも見えます。
 明日、家族会と加藤新大臣との面会がありますので、そこでどんなお話をされるのかも含めてお話を聞きたいと思っています。
 向こうは困っていて秘密協議を切れないでいる。こちらはストックホルム合意の体制を見直して総理主導で人員を変えた。私は今の状況は、まだ勝負がついていない。去年から始まった最終決戦はまだ勝負がついていないと思います。十分勝ち目はある。
 しかし、絶対というところまでは行っていない。安倍政権は、「拉致被害者全員の帰国を求める」という上限を下げていない。それを言い続けているから去年の10月以降、にらみ合いが続いている。そして金正恩はその決断をしていない。しかし、日本から取りたいものがあるので交渉はやめない。
 中国との関係がどんどん悪くなっているので、日本から取りたいものの価値が相対的に上がってきた。日本は情報が官邸に集中し、総理が決断しやすい体制を作った。山谷大臣がいた方が、家族のケアーや啓蒙活動にはよかったと思いますが、もうそういう段階ではなくて、最終決断を総理がしなければならない時には、自分の腹心中の腹心を担当大臣にして、すべての情報を自分に集約しようとしているのであれば、悪くない人事なのかなと思います。
 安倍政権の目玉は「1億総活躍」と「拉致」ですよね。その2つを任せたというのは、まさに政権の命運をかける仕事を側近中の側近にさせようとしている。その両方に失敗したら、その政権は失敗ということになる。
 もちろん、「1億総活躍」の方も大変忙しいでしょうから、その点で心配ではありますが、今回はジュネーブに石川事務局長が行ってくださり、24時間拉致問題だけを担当している組織があって、そこに情報分野もあるわけです。「まだ最終決着はついていない」と私は対策本部の人に、ここ数年言い続けています。
 今まで拉致問題解決のチャンスは2回あったが、それは失敗した。金丸訪朝の時、向こうが困って日本に接近してきたのに拉致問題を議題にしなかった。小泉訪朝の時は、外務省が交渉を担当しており、被害者救出より国交正常化を優先したので5人しか取り戻せなかった。
 この2回は対策本部がなく、担当大臣がいなかった。去年始まった協議は、対策本部があり、担当大臣がいる中で始まった。そして拉致問題をライフワークにしている総理大臣が始めた協議です。色んな問題はありますが、日本の中でこちらとして最高の持ち駒で陣を固めた。だから最終決戦だと言っているんです。

  
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国民大集会「もう我慢できない。今年こそ結果を!」
「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
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千代田区
日比谷公園1-3