救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「韓国から見た拉致問題−東京連続集会75」全記録



◆韓国にいる北の一世は統一したら親戚の面倒を見る覚悟


 結局、日本人拉致問題も人質外交ですね。その件は最後にお話しますが、その人質外交にどう対応すればいいのかですね。
 最近、いろいろなセミナーで言って韓国の人に嫌がられているんですが、ご承知のように、よく韓国の皆さんは日本に対して、「ドイツに学べ」と言うじゃないですか。ドイツは戦後清算で、過去のナチス時代のことをちゃんと誤って、反省して、ユダヤ人に補償もした、と。日本は何もしていない、と。
 何もしていないとみんな思っていますし、思わされていますよ。だから日本はだめだ、ドイツに学びなさい、とよく言うんですね。ぼくは最近ソウルでよく言うんですが、もちろん日本がドイツに学ぶことがなくはないけれども、それだってナチスドイツと日本のコリアン支配は全く次元が違う話です。
 だけど、ドイツに学ばなければならないのはあんたたちじゃないの、と。今のリアルな離散家族の問題とか、現在の現実の問題を抱えている。そこは知恵を働かせたことをむしろ学ぶべきだ、と言って相当嫌がらせみたいなことを言っていますが、そう思いますよね。どうですか。
 韓国人を前に、あなた方は民族の力量がないと言って相当嫌がられたんですが、それにぴんとくる人たちがいますね。
 今離散家族がどれくらいいて、どういう状況かですが、先ほどの彼(張真晟氏)は亡命者、ニューカマーです。この人たちはそんなに多くないんですね。だいた今2万人くらい。先ほど面会を申請している人が6万人と言いましたが、今70以上になっている離散家族の皆さんは、実際の数は必ずしも明らかではないんですが、昔は500万人と言っていました。
 しかし、時間が経って、おじいちゃん、おばあちゃんやお父さん、お母さんが北の出身だと言っても、そういう世代が非常に少なくなっています。
 ぼくが延世大学に語学留学していたのは70年代でしたが、その時、同じ下宿に兄弟二人がいたんですが、このご両親は北の清津(チョンジン)出身です。そして釜山に戦争の時逃れてきてそこで生まれた。今でもご両親を含めて付き合いがあります。そういう世代は自分は離散家族と思わないし、北の出身とも思わない。生まれたのはどこですか、「釜山ですよ」とこうなっています。
  だから離散家族は、数としては少なくなっています。ただ行政的には韓国では北のことを以北と言いますが、以北五道庁と言って、お役所がまだありまして、北の行政ごとに分かれていて、知事も存在します。形だけですが。そういう組織はあるんですが、一世が非常に少なくなっています。
 これまで、北から来た人たちの色々な集まりや同郷会、道民会に行ってお話をしたことがあるんですが、お話を聞いた中で一番感動的といいますか、記憶に残っていることがあります。
 一世たちは当然自分の故郷、北への思いが強くて、早く統一したいとか、統一したらこうすべきだとか、こうしたいという夢があるんです。咸鏡北道という一番北の会寧という中国に近い出身の人が、もう彼も80後半ですが、10年くらい前に言っておられたのは、「私の家族、親戚が25人いる」というわけです。
 韓国では親戚が広いんですね。親兄弟、従兄弟、甥姪にさかのぼって広がって親戚がいます。その人は25人以上確実にいるというわけです。それで、「もし今日でも統一した場合、私は彼らの面倒をみなければならない。そのために私は貯金をしてこれだけ貯めています」とおっしゃっていました。これが一世の心情です。
 そういう人たちは非常に少なくなっています。その息子や孫が、統一というものをそういう形でイメージしたり、統一にそなえて私は何をしたいとかいうことは、今ほとんど考えないです。


  
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