救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「寺越事件50年、今何をすべきか 東京特別集会」全記録



■寺越文雄さん発言要旨(2010年録画ビデオから)


以下は、発言を要約したものです。※寺越文雄さんは録画3か月後の2010年10月8日に亡くなられています。
・(1987年に弟の寺越外雄さんから)手紙が来た時は、これならすぐ帰れると思い、寺越家の兄弟たちも喜んだ。また、帰れるなら、北朝鮮が言う通り、拉致ではなく、「救助」とされてもいいと思った。
・しかし、月日が経ち、帰る期待が薄れ、他方外雄さんの家族から支援の要請が続いた。なぜ帰れないのかと思い続けた。
・韓福生さん(在日の帰国者、外雄さん妻)に一番聞きたいのは、夫婦だったら、せめて僕の弟は、無理矢理に連れてこられたということを一言くらい言ってほしい。それを一番聞きたい。
・弟は死んだが、僕の弟の血を引いた弟の家族が北朝鮮にいる。子どもたちは日本人だから、日本に帰ってきてほしい。
・武志さんの母、友枝さんが何回も訪朝して支援を続けてきた。兄弟と親子はそこが違う。親が子に会いたい気持は分かる。僕も、自分の子どもだったら会いに行くだろう。
・しかし、大使館の保護のない国は恐ろしい。実際に、(元社会党代議士の)嶋崎譲先生が、お母さんが2回目に行った時、「あんたよう帰ってこれたね」と言った。
・外雄さんの家族からの手紙には、「一度来てくれ」と必ず書いてある。当時は僕はまだ子育て中で、その不安がずっとつきまとった。福生さんに対して悪かったなあ、兄に対しても悪かったなあと思う。武志のお母さんが来るのに、なんでうちの兄弟は来ないのかと思っただろう。それはやっぱり、後ろめたさがずっとあった。
・しかし、行って帰れなくなったら僕の子どもは路頭に迷う。弟を犠牲にするか、子どもを犠牲にするか。それは子どもの方に重きを置きます。その代わりできることはしてあげたつもりです。
・外雄さんの妻の韓福生さん(在日朝鮮人の帰国者)の日本の実家に訪ねたら、「もううちは娘と縁を切ったから二度と来ないでくれ」と言われた時は、なぜそう言うのかと思った。「一緒に外雄・福生さんを支援しよう」と言ったのだが。あそこで、外雄の人生がだいぶ変わったんじゃないだろうか。
・以後、二度と行っていない。もっと違った応対をしてくれたら、ずっと支援を続けることができて、彼らもそれなりに幸せになれたかもしれない。
・はっきり言って、僕は余命3か月と医者に言われた。これも癌、これも癌、これも肺気腫と。手術できますかと言ったら、「できない」と。僕がいない家に帰ってきたらどうなるだろうか。もし帰れたら、どうしても頑張りたいけど、こればかりはしょうがない。
・もし帰れたら、救う会のお蔭で帰って来れたんだ、皆さんに対して感謝しなければならないとひとこと言いたい。
・友枝さんは、「明哲はうちの武志がいつもかわいがっている」という。それはそれでいい。武志がああいう生活ができて、その武志にかわいがってもらっているのだから、それなりの生活もできるだろうが、明心は可哀想だ。手紙読んだらいつもそうだ。
・明哲は武志と関係があるから残りたかったら残ってもいい。明心はどうしても日本へ行きたいという。福生さんと明心には、日本政府の援助の手を差し伸べてほしいと思う。
・明哲は武志と同じように、ああいう国の思想と言ったら怒られるかしれないが、帰ってくる気があるんでしょうか。救出の対象にはなるけど、日本に帰ってきたあの武志の態度を見たら、帰ってくる必要もないし、帰ることもないだろう。
・できたら明哲も一緒に帰ってきてほしいけど、あの言葉を見たら、明哲は帰らないのかとも思う。よく分からない。あの国のことだからどこまでが本音で、どこまでが建前か分からない。できれば二人が孫を連れて、そろって帰ってきた方がいい。
・しかし明哲が帰れたら、今度は武志が、「お前をここまで可愛がったのになぜ共和国を捨ててそっちへ行くのか」と。そういうことにならないかな。そしたら同じことが、今度は明哲、明心との間で起こる。
・そういうことが頭の中でぐるぐる、ぐるぐるして、10分置きに目が覚めまる。いつになったら帰れるかなあ。いつになったら帰れるかなあ。長瀬さんは3年と言ったけど。帰ってきたら、どういう応対をしたらいいかということは、四六時中考えている。
・アメリカや自由主義の国から帰ってくるならいいが、ああいう国だから、返してもらえるものか、頭がおかしいなってくる。
・そしてそのうちに、韓国の船を爆発したとか。そうなるとまたややこしくなる。制裁をするとか。そしてまた帰るのが遅くなる。
・僕は何年生きるか分からないが、それまでに話がつくものか。しかし、あまりにも長かった。はっきり言って。
・(拉致ではなく救助と書いてある)武志の『人情の海』を読んだ。普通なら漂流者、遭難者を助けたら必ず母国に返す。それが掟だ。ところが北朝鮮はそうではない。
・横田さんでも、結構疲れているのではないだろうか。どの内閣に期待したらいいのか。あまりにも長い歳月だ。
長瀬 私も3年で帰ってこれるとは思わなかったんですが、文雄さんの病院に行って、もう胆汁も出ない時で、たくさんの管が入っている時でも、明心が苦労しているからまたヘアメイクのカタログやらを送る準備をしてくださいと言われた時に、「大丈夫です。2、3年で帰ってこれるかもしれない」ということを言っちゃったんですね。それを文雄さんが言っておられます。
 何とか今日は、この文雄さんの思いを古屋大臣にお伝えしなきゃなと思って神戸から出てきました。また、今日会場で見てくださった皆様方は、より深くご理解いただけたのかなと思います。ありがとうございました(拍手)。
西岡 ありがとうございました。続きまして、家族会のメンバーであり、寺越昭二さんの長男、次男、三男である寺越昭男さん、北野政男さん、内田美津夫さんに、今日古屋大臣に会われて、あるいは寺越事件50周年で感じておられることをお話していただきます。


  
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国民大集会「もう我慢できない。今年こそ結果を!」
「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
東京都
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