救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国民大集会報告2(2016/09/23)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.09.23)

西岡 力(総合司会、救う会会長)

 みなさん、こんにちは。

 今日は9月17日です。14年前のこの日、今日曽我ひとみさんがここに来て
おられますが、小泉訪朝があり、そしてその後5人の被害者がタラップを降りて
こられました。14年経ちました。

 「最終決戦は続いている!制裁と国際連携で全員救出実現を!国民大集会」を
始めたいと思います。宜しくお願いいたします(拍手)。

 司会は救う会会長の西岡がやらせていただきます。それでは主催者を代表して、
飯塚繁雄・家族会代表よりご挨拶をいただきます。

◆拉致を核・ミサイルと切り離して、第一優先でやってもらいたい

飯塚繁雄(田口八重子さん兄、家族会代表)

 この国民大集会は、今年4月に行い、今日はもう2回目になります。2回もや
らなければならない理由が、この裏にたくさん隠されておりますが、今日は皆様
方が、何とかこの拉致問題を早く解結しようというお気持ちで集まっていただき
ました。本当にありがとうございます。

 この問題については、我々家族は当然ですが、あまりにも長くかかっているこ
の実態を相当憂いています。しかも、北朝鮮で今生きて待っている人たちは、精
神的にも肉体的にも我慢の限界を越しているのではないかという思いです。

 そういうことで、我々がいつも言っている「一刻でも早く」、「一日でも早く」
というこの願いを、未だに続けています。その状況の中で、皆さんご存知の北朝
鮮による度重なる蛮行がありました。

 これは核・ミサイル・拉致という3本立ての懸案を解決するという思いがこもっ
ているわけですが、核・ミサイルについては相当難しい問題だと私たちは理解し
ています。

 従って時間もかかる。国際世論がぴしっとまとまり、これに対して北が要求を
きちんと実行する。そこまで待つのかという気持ちが実はあります。今かけてい
る圧力、制裁は当然ながら必要です。

 この制裁をてこにして、拉致問題を先行してできないか。私たちが考えるに、
この3つの問題は、拉致と核・ミサイル問題を切り離して、先行して日本の政府
として第一優先で是非やってもらいたいという思いです(拍手)。

 この拉致問題は日本が一番重要な課題として位置付け、それに対応する責任が
当然あるわけです。そういう意味でも、また先ほど申し上げましたように、北で
待っているあの人たちの思い、あの人たちの戦いに早く応えられるような形で結
果を出していただきたいと考えております。

 今年もあと数か月ですが、また来年もということにならないように、是非今年
中に解決のめどがつきそうだというところまででもいいので、そういう結果を出
していただきたいと心から願う気持ちです。

 皆様方におかれましても、この問題については相当なご理解とご支援をいただ
いています。そして、「早くせよ」という意気込みも強く感じられます。私たち
はそれに支えられて、それを糧に頑張るつもりです。

 家族もかなり歳をとってまいってきています。そういうことからしても、何と
してもここで、国として、総理大臣から「この問題は必ず解決するぞ。被害者を
帰国させるぞ」という強い意思表示をいただき、それにベクトルを合わせて我々
国民も、それぞれの官庁、自治体、議会、すべてがそれに向かって突き進んでい
くような形を作っていただきたいと考えています。

 今後とも、健康である限り頑張っていきますので、ご支援を宜しくお願いいた
します。ありがとうございました(拍手)。

◆最初の認定拉致から既に39年

西岡 先ほど私は14年前の今日という日にちで申し上げました。実は39年前
のあさって、日本政府が認定している拉致被害者、久米裕さんが一番最初に拉致
された日です。39年、我々は救うことができないでいます。最近、蓮池薫さん
が色々な所でこう言っています。「被害者は物質的にはそれなりに恵まれている。
しかし精神的な安定が心配だ」と。

 14年前、5人の被害者が帰ってきました。それ以外の人たちは、「死んだ」
とか、「拉致していない」と言われました。2年前に調査が始まったことを北朝
鮮のニュースでもやりました。知っているはずです。それなのに何も来ていない。

 「今回の調査から始まった動きの中で、被害者が帰れなかったら、向こうにい
る人たちは精神の安定が保てなくなるだろう」と、向こうで抑留された経験者が
話しています。

 我々はそういう場所に39年間も被害者を置き去りにしてきてしまった。それ
が39年前以降のことです。

 今日こういう中で少し嬉しいニュースです。平沼赳夫先生が、少し休んでおら
れましたが、「拉致問題は絶対に解決する」という意思で復帰してくださって、
主催者拉致議連を代表して挨拶をしてくださいます。平沼先生お願いいたします
(拍手)。

◆全身全霊をかけて、拉致被害者の救出に向けて頑張りたい

平沼赳夫(拉致議連会長、衆議院議員)

 着席のままでのご挨拶をお許しください。ちょうど約1年前に、私は脳梗塞で
倒れて、左足と左手が麻痺しており、今回復に鋭意努めているところです。

 北朝鮮は、先ほどお話がありましたように、極悪非道です。最近は5回目の核
実験をやった。それも一部は水素爆弾も計画しているとニュースにありました。

 今北朝鮮は潜水艦に積んだミサイル(SLBM)を発射する技術も持っています。
こうなるとアメリカもおちおちできない。ハワイ沖まで持ってくれば、射程の短
いミサイルでも、アメリカのどこにでも原爆が飛んでいきます。ああいう国です
から油断がならないんです。我々日本も本当に心配しなければならない。

 私はこういう状況ですが、毎日250m位歩いて、4か月毎日歩いています。
累計30キロ近く歩いています。これから全身全霊をかけて、皆様とも力を合せ
て、拉致被害者の皆さんの救出に向けて頑張りたいと思っています。安倍総理も
一生懸命頑張っておられます。加藤大臣も国民が非常に関心を持っていますので、
私も力を合せて頑張ることを全身全霊をもってお誓いさせていただき、ご挨拶と
させていただきます。

 皆様本当にご苦労様です(拍手)。

西岡 平沼先生が脳梗塞になられたのは二度目です。一度目の後、我々とともに
アメリカに行ってくださいました。アメリカが北朝鮮にだまされて、北が核をや
めると言ったのでテロ支援国指定を解除しそうになったので、国務省のヒル次官
補などに激しく迫ってくださいました。

 発作の直後ですから、飛行機に乗るのもよくないんです。しかし、行ってくだ
さいました。命がけで取り組んでくださっているということは、言葉その通りだ
と我々は思っています。先生が復帰されて、いよいよ最終決戦です。負けるわけ
にはいかない。

 もう一つだけ年のことを言いますが、第一次安倍政権の時に拉致問題対策本部
ができ、担当大臣がおかれてから10年になります。その中で第一次安倍政権と
第二次安倍政権が約半分です。全体で40年の中で最後の10年は対策本部とと
もに歩んできた。ここで勝てなかったらどうするんだと思っています。

 その対策本部を作ってくださり、今も対策本部長であられる安倍晋三内閣総理
大臣にご挨拶をいただきます。

※発言内容は9/21メールニュースの報告1を参照してください。

西岡 力強いご挨拶、ありがとうございました。安倍総理大臣は公務のため退席
されます。拍手をもって送りだしたいと思います(拍手)。

※このあと家族会メンバー全員と握手して退場。

西岡 続きまして、加藤勝信・拉致問題担当大臣よりご挨拶をいただきます。

◆被害者の帰国を望む日本国民の総意は何があっても変わるものではない

加藤勝信(拉致問題担当大臣)

 引き続き拉致問題担当大臣を拝命しております加藤勝信です。本日は、家族会、
救う会、拉致議連、知事の会、そして地方議会全国協議会の皆さん方が主催して
大集会を開催していただき、また日頃から拉致問題に高い関心とこの問題の解決
のためにご努力をしていただいている多くの皆様方にこうして足を運んでいただ
きましたことを、担当大臣として改めて御礼申し上げます。

 今までお話がありましたように、日朝首脳会談から14年、そして久米裕さん
が拉致されてから39年の年月が経っています。そして北朝鮮は、一昨年7月に、
「すべての日本人に関する調査を行う」と特別調査委員会を設置し、調査をする
ということでしたが、残念ながら今日まで一人の拉致被害者も実現できず、また
帰国に向けての具体的な道筋を作れなかったことは本当に遺憾であります。家族
会のご関係の皆様にも本当に申し訳なく思っています。

 北朝鮮で過酷な状況に置かれ、未だ帰国を果たせない被害者の方々、そして帰
国を切なる思いで待ち続けているご家族の方々にとって、あまりにも長い年月が
経っています。そしてこの間にいかに苦しみがあり、悲しみがあり、そういうこ
とに思いを致す時に、私も申しあげる言葉もありません。

 私も拉致問題の担当大臣として、もはや一刻の猶予も許されないと、切実なる
切迫感と断固たる使命をもって、すべての拉致被害者の方々の一日も早い帰国の
実現をはかるという決意で、新たに取り組んでいきます。

 そして同時に、先ほど総理からもありましたが、北朝鮮の指導部に対しては、
「拉致問題の解決なくして北朝鮮は未来を描くことができない」という安倍総理
の言葉の真意について、しっかりと理解し、一日も早くすべての拉致被害者の帰
国を実現させるよう、強く求めます。

 先ほど安倍総理が述べられた通り、わが国は一貫して、日朝平壌宣言の精神を
堅持しています。特に拉致問題は安倍政権の最重要問題と位置づけ、「拉致問題
の解決なくして日朝関係の改善はない」と。

 また北朝鮮は、ご家族や関係者を離間させたり、あるいは虚偽の情報を流すこ
とによって拉致問題の風化をはかる、こうしたいかなる策動も一切通用しないと
いうこと、そしてすべての被害者の帰国を望む日本国民の総意は何があっても変
わるものではないことを理解すべきです。

 これまでも安否不明の被害者について、私たちも情報収集や分析活動を進めて
きております。「死亡」、「未入境」というこれまでの北朝鮮側の説明は、一切
受け入れるわけにはいきません。

 北朝鮮がそうした説明を繰り返すのであれば、いたずらに時間が経過するだけ
で、北朝鮮にいかなる利益ももたらすものではないのです。北朝鮮はもはや被害
者を隠蔽して問題の収束を図るのではなく、真相を明らかにするとともに、すべ
ての被害者を直ちに帰国させるよう強く求めます。

 逆にわが国としては、「対話と圧力」、「行動対行動」の原則に従って、拉致
被害者の一日も早い帰国の実現に向け、あらゆる政策を講じていく。こういう決
意をもって当たってまいります。

 北朝鮮は、国際社会の声に耳を傾けることなく孤立化の道を進むのか、また拉
致・核・ミサイルといった諸懸案の解決に誠実に対応して平和と繁栄の道を歩む
のか、判断を迫っていきます。

 本日、安倍総理とともにご家族の皆さんと懇談をさせていただきました。お伺
いしたご家族の思いをしっかりと胸に刻み、また遠く北朝鮮の地で救出を待ち続
けている被害者の方々の心情や健康状態に思いをはせ、一刻も早く、認定の有無
に関わらずすべての拉致被害者を取り戻すべく、総理と共に全力で取り組んでま
いります。

 本日のこの集会において、拉致問題の解決に向け国民の熱い思いを一致団結し
て示していただきたいと思っています。どうぞ宜しくお願いいたします(拍手)。

(3につづく)



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