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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

特別セミナー「拉致問題の全体像と解決策」報告4(2013/12/20)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2013.12.20)

■特別セミナー「拉致問題の全体像と解決策」報告4

 続きまして、救う会では拉致の全体像をさぐるプロジェクトをやってきました。
その一員である惠谷治さんから、今の段階で我々が掴んでいる調査結果、北朝鮮
による拉致の全体像について報告させていただきます(拍手)。

◆拉致の4大ピーク

惠谷治 お手元にレジュメをお配りしています(配布資料は救う会ホームページ
参照)。それに添ってご報告します。

 北朝鮮は建国直後に拉致を始めています。生まれながらの拉致国家と言っても
過言ではありません。「拉致の4大ピーク」は数年前に発表したものです。

 北朝鮮は朝鮮戦争以前から拉致をしています。ここでは、「ピーク」としてい
ますので年代は1950〜1953年となっていますが、その下にあるように、
1946年7月31日、金日成の韓国人拉致指令「南朝鮮からインテリを連れて
くることについて」という指令を出しており、これは『金日成選集にも載ってい
ます。

 つまり彼らは当時、そういう指令(拉致すること)は何の問題もない、当然の
ことだと考えていたのです。

 朝鮮解放後、北朝鮮にソ連軍が入ってきます。それに遅れて金日成も帰国しま
す。そして共産主義社会になることを嫌った人々が大量に南に脱出しました。そ
の結果、北朝鮮では行政官、教師など様々な知識人がいなくなりました。それで
金日成は、「南に行ってインテリを連れてこい」という指示を出したわけです。
これが拉致の始まりです。

 続いて、朝鮮戦争中は、50万人の労働力、人口を北に移動させろと計画し、
現実には10万人が−これは名前も含めてきちんとデータがあります−北朝鮮に
拉致され、現在に至っています。

 戦争が終ると、1955年に韓国漁船が初めて拿捕されました。以後75年ま
で続きます。これは以前に詳しくデータを発表しています。漁船を拿捕し、漁船
員に洗脳教育をして、工作員に仕立てるという作業を延々とやっていました。実
際に工作員になって、その後脱北して今韓国に住んでおられる方が7、8人いま
す。

 その当時、1963年に寺越事件が起こります。これは漁船員拉致とは無関係
ですが、日本に工作船が入ってきた時に、何らかの状況を目撃されたということ
で拉致されました。金正日政治軍事大学の呉グホ教官が「あれは俺がやったんだ」
という証言もあります。日本人が初めて拉致に遭遇したのがこの時期にありまし
た。

 1969年に金日成は、工作関係者の会議において、万景峰号に日本人を乗せ
ることも可能」という表現で、日本人拉致を容認した発言をしています。

 70年代には、荒木さんが調べておられる特定失踪者は、こういった金日成の
発言の中で拉致が実行されたのではないかと思います。

 3つ目の1976年、皆さんご存知と思いますが、金正日が工作機関の実権を
握って、これからはすべて自分がとりしきると宣言して、工作員教育を強化しろ
と言って拉致が始まっています。

 この76年以前、韓国人拉致問題については、漁民を500人拉致しています
が、それ以外の韓国人拉致被害は4件だけです。その内2件は、戦闘によって捕
虜として連れていかれたケースです。他の2件は、拉致に見せかけた工作員の帰
国、帰還であったことが現在明らかになっています。

 つまり76年に金正日が登場するまでは、韓国人に対しては、工作員を送って
特別に拉致をしたケースはありません。その代わり漁船を拿捕して、その中の乗
組員から工作員になりそうな人物を選択し、残りは帰しています。

 そして76年以降、金正日が指示をした結果、新しい拉致が始まったわけです。
それは今も続いている可能性もありますが、韓国人拉致被害者を見ていると、1
995年から有害人物除去拉致を行っています。

 現在、中国東北部で韓国人の実業家、あるいは牧師さんが拉致をされる事件が
起こるようになりました。そこで北朝鮮による拉致は多少性格が変わったのかな
と思って調べてみると、1996年3月5日に、金正日は党対外情報調査部をもっ
と縮小して、「少数精鋭主義に変えろ」と命じています。

 これはどういうことかというと、実際に拉致をするのは作戦部の戦闘員です。
その作戦を指揮するのが調査部の工作員です。全体を見極めて人を動かす役割で
す。ですから、調査部が縮小されたということは、調査部の工作員も退役させら
れたりしたと推定されます。従って拉致作戦も当然少なくなったのではないかと
考えられます。

 その代わりに、1995年から有害人物除去拉致を行うに当たっては、国家安
全保衛部、北朝鮮の秘密警察、その要員が拉致していることが判明しています。
現在中国で起きている拉致のほとんどが国家安全保衛部だと推定されます。もち
ろん他の機関もやっていると思います。

 そういう流れの中で、秘密隠蔽というのはいつの時代だって当然あります。一
番代表的なのが寺越さんたちの清丸拉致です。特定失踪者の方たちはそういう場
面に出くわして拉致された可能性が考えられます。

 このこと(寺越事件)については救う会のホームページに詳しいデータがあり
ます。

◆拉致被害者活用の3形態

 続いて「拉致被害者活用の3形態」です。これは今回初めて発表するものです。
金東植さんも話されましたが、私は、日本人拉致という時に、金正日が1976
年に(工作員の)「現地化教育をしろ」、「現地化教育のための教官を拉致せよ」
というのが非常に印象深くて、日本人拉致は教官を拉致するためとずっと思って
いました。

 拉致問題の解決が長引く中で、もう一度拉致をゼロから考えてみようというこ
とで、現地に行ったり、過去の文献資料を調べたりしました。もちろん脱北者の
方の話も聞いたりしました。

 その結果、日本人を教官にするための拉致は非常に合理的だと思ったのですが、
日本人を拉致し、洗脳して工作員にするということは、日本人なら普通そうは発
想しません。

 洗脳するためには朝鮮語を覚えさせる必要があります。しかも忠誠心を注入し
て初めて工作員として使えるわけです。ですからそんなことはないだろうと思っ
ていました。

 ところが実際には、北朝鮮は、韓国人は言葉の問題がありませんから当然です
が、日本人に対して拉致の目的がもともと工作員にするという拉致が現実的にあっ
たことが明確になりました。

 北から帰られた方々の証言を見ると、配布資料の表(北朝鮮による拉致被害者
の分類)のように浜本富貴恵さんと田口八重子さんの名前をここに入れました。
名前をどこに入れるか大変悩みました。この二人をここに入れたのは、拉致され
た後、二人は、「金正日政治軍事大学に入学してみないか」と指導員から声をか
けられたそうです。北朝鮮としては、工作員として使おうとしていたということ
です。

 他の女性の方、各国で拉致された方も、女性を工作員にしようとした。しかし、
一人では色々な問題があるからカップルにした。男の方はいわばふろくの拉致で
はなかったかと考えています。まだはっきりとは分かりません。

 本気で北朝鮮というのはそういうことを考えたんだろうかと思いますが、これ
は金東植さんも証言されましたし、他の方もおっしゃっています。あるいは拉致
被害者の方もそう言っていますので、これは間違いないです。

 日本人が工作員になるのは大変です。簡単には工作員なんかにはなれない。と
なれば、日本人化教育の教官をしろということになったわけです。その意味では、
横田めぐみさんは教官のところに入れていますが、めぐみさんも北朝鮮は、拉致
の時年令は分かりませんから、工作員にしようとしたかも分かりません。

 この表は、可能な限りデータがあるもので並べてみました。

 3形態の内、1番目は、韓国人はもちろん、日本人や他の外国人も工作員にし
ようとして拉致をしたものです。2番目は、教官にするための拉致。拉致が19
80年代に、「産経新聞」のスクープによって、カップルが突然消えた事例があ
る時に、警察関係者は、教官にするなんていう発想がなかったんですね。

 3番目は、これも私には考えられない発想です。混血児を作らせ、外見は例え
ばドイツ人の子に洗脳教育をして工作員にしようと本気で考えていたんです。そ
の事例は現実にあります。あることで言えないんですが、これも間違いない事実
です。

◆拉致の3類型

 次は、「拉致の3類型」です。遭遇拉致、人定拉致、条件拉致です。これもそ
うではないかと考えていることです。1977年10月に松本京子さん、11月
に横田めぐみさんと連続して拉致事件が起きています。

 これは明らかに、日本に上陸して若い女性を連れてこいということではなかっ
たかと思っています。同じように78年は、今度はカップルを連れてこいという
ことで、曽我さんの場合は母子ですが5件起こっています。未遂1件も含みます。
こういうことが続きました。

 北朝鮮では、「マグジャビ(手当たり次第)」と呼ばれていた拉致です。これ
らは以前に発表したものです。

 次の「拉致の目的」は、ここで説明する必要はないと思いますが、「北朝鮮に
よる拉致被害者の分類」という表の通りです。一つだけ説明しますと、先ほど金
東植さんが言われた在日韓国人の拉致というのは、まだこの中に入っていません。
事実関係を精査した後に、(3)背乗りの空欄に載せることになると思います。

 後は、読んでいただいてもし質問があれば後でお聞きします。

(5につづく)


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