■ 単独制裁で独裁者金正日に

正しいメッセージを送れ 


研究の経過と総合的報告

提言1.制裁で北朝鮮の

対日政策を変えよう

提言2.制裁を発動しても

ミサイルは飛んでこない

提言3.制裁が北朝鮮人民を救う

提言4.米国を中心とした制裁論議

提言5.金正日に

正しいメッセージを送れ

■単独制裁で独裁者金正日に

正しいメッセージを送れ

以下は、東京財団「朝鮮半島情勢の中長期展望と日本に関する研究プロジェクト」
が平成17年2月14日に緊急提言したもので、同財団の許可を得て掲載するものです。

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単独制裁で独裁者金正日に正しいメッセージを送れ
研究の経過と総合的報告
平田隆太郎(プロジェクトリーダー)

東京財団「朝鮮半島情勢の中長期展望と日本に関する研究プロジェクト」では、北朝鮮を取り巻く国際環境の変化及び朝鮮半島情勢そのものも目が離せない状況にあるとの認識に立ち、日本の対応について研究をすすめてきた。研究結果については、韓国情勢、北朝鮮情勢、米国情勢、核・ミサイル開発、拉致問題等の地域やテーマを中心に2月中に論文を提出する予定である。本プロジェクト委員は下記の通り。

平田隆太郎(プロジェクトリーダー)
惠谷  治(ジャーナリスト)
島田 洋一(福井県立大学教授)
西岡  力(東京基督教大学教授)
李  英和(関西大学助教授)
安  明進(元亡命工作員)

平成16年12月8日に横田めぐみさんの遺骨と称するものが捏造であったことが判明したことに対し、北朝鮮への制裁の世論が高まるとともに、これに対し、

  1. 経済制裁をするとミサイルが飛んでくるなど軍事報復される

  2. 経済制裁は弱い立場にある北朝鮮人民を苦しめる

  3. 経済制裁、単独制裁は効果がない

  4. 単独制裁を発動すると国際社会から非難される

等の「神話」的言論が語られるようになった。そこで、本プロジェクトでは、「単独制裁で独裁者金正日に正しいメッセージを送れ」との共通テーマの下、上記の「神話」的言論に批判を加え、緊急提言を行うこととした。

なお、各提言は、全員が意見交換を行って作成したものであるが、執筆責任は各委員にある。
提言は次の5つである。

総合タイトル−単独制裁で独裁者金正日に正しいメッセージを送れ


提言1.制裁で北朝鮮の対日政策を変えよう(西岡 力)
提言2.制裁を発動してもミサイルは飛んでこない(惠谷 治)
提言3.制裁が北朝鮮人民を救う(李 英和)
提言4.米国を中心とした制裁論議(島田洋一)
提言5.金正日に正しいメッセージを送れ(平田隆太郎)

提言1.「制裁で北朝鮮の対日政策を変えよう」は、経済制裁は効果がない、単独制裁は効果がないとの「神話」を批判したもので、論点は以下の通り。

  • 単独制裁で韓中の拉致解決協力を引き出せる

  • 国連安保理決議に拉致を取り上げさせるステップになる

  • 制裁は北朝鮮の対日政策責任者を変えさせる効果がある

  • ポスト金正日候補に拉致被害者を返さなければ経済協力はないことを伝える

  • 制裁は、日米同盟の維持発展にも効果がある

提言2.「制裁を発動してもミサイルは飛んでこない」は、制裁を発動すると、北朝鮮からミサイルが飛んでくる、軍事報復があるなどの「神話」を批判したもので、論点は以下の通り。

  • 日本向けのミサイル「ノドン」が100〜200基が配備されているが、小型核爆弾は完成していないと推定される。

  • 「ノドン」が日本に向けて発射されると、日米安保条約が即座に発動され、日本でも防衛出動が発動され、金正日政権が終焉するので、金正日は発射命令を下すことはできない。

  • 「ノドン」は、ナチス・ドイツのV2ロケットの改良型で火薬量も同じ1トンである。V2は1発あたり5人前後の死者を出す程度のもので、「ノドン」は金正日政権の命運をかけて発射するほどの核ミサイルではない。

  • 北朝鮮人民軍は南侵しない。北朝鮮の軍事的暴発はない。

  • 北朝鮮の卑劣なテロに屈しない覚悟をすればテロの危険が少なくなる。北朝鮮が仕掛けてくる心理戦に対処する気構えが必要である。

  • 国交正常化により経済協力資金が得られる期待があるため、拉致問題で謝罪した金正日がミサイル攻撃すれば、その努力が水泡に帰す。

  • 経済協力資金を払う用意があるという日本の世論がある限り、ミサイルは飛んでこない。

提言3.「制裁が北朝鮮人民を救う」は、経済制裁は弱い立場にある北朝鮮人民を苦しめるとの「神話」を批判したもので、論点は以下の通り。

  • アサリなど北朝鮮産魚貝類の輸入停止は、独裁政権による飢餓輸出をやめさせ、極度の栄養失調(蛋白質不足)に陥っている児童や妊産婦を助ける人道的効果がある。

  • 無煙炭の輸入停止は、日常生活で深刻な燃料不足に悩む北朝鮮国民への「エネルギー支援」となる。

  • 送金禁止は朝鮮総連系の社会活動と教育活動を健全化して再生させる効果が期待される。

  • 特定船舶(とくに万景峰号)の入港禁止は、一般の在日朝鮮人の北朝鮮親戚訪問を北京経由の航空機ルートに切り替えさせ、訪問者の負担を軽減して利便性を高める人道的効果がある。

※「日本の単独制裁は国際社会の批判にさらされる」との「神話」に対し、
「米国を中心とした制裁論議」のタイトルを「日本の単独制裁を国際社会は許容する」にしたらどうでしょうか。

提言4.「日本の単独制裁を国際社会は許容する」は、単独制裁を発動すると国際社会から非難される、単独制裁は効果がない、日本が制裁すれば北朝鮮が6者協議に出なくなる、との「神話」を批判したもので、論点は以下の通り。
・北朝鮮を「悪の枢軸」と呼び、北朝鮮人権法を作ったアメリカは日本の制裁を支持する。

  • まず日本が単独制裁を発動することが必要で、単独制裁には効果がある。

  • 日本が単独制裁を行わないと国際社会に誤ったメッセージを伝えてしまう。

  • 安保理決議を待つ必要はない。安保理決議を待つと、武器取引の禁止や国連からの支援プロジェクトの凍結が先行決議され、改正外為法や特定船舶入港禁止法の発動が難しくなる。

  • 北朝鮮が6者協議に出なければ、安保理で制裁論議をすればいい。

  • アメリカの単独制裁がリビアを変えた。

  • 北朝鮮の核問題で国連決議案が採択される際、拉致問題を併記させるべき

提言5.「金正日に正しいメッセージを送れ」は、小泉首相等の発言を取上げ、間違ったメッセージを送る限り、北朝鮮の対日政策は変わらず、拉致被害者の救出ができないとし、誤ったメッセージを送るだけでなく、伝えるべき時に沈黙したり、伝えるべきメッセージを送らないことも大きな問題であるとしたもので、論点は以下の通り。

  • 小泉首相等の間違ったメッセージ一覧表

  • 平壌宣言違反を指摘すべき

  • 対日政策責任者に言い訳を与えるな

  • トラウマを乗り越え毅然たる対応を

 

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