■ 第3回 日朝協議報告内容 

政府は制裁発動決断を!

(共同声明)

薮中局長報告
北朝鮮の個別被害者関連情報

−2年前と同じ−

  拉致議連は、11月16日、東京永田町の憲政記念館で、日朝実務者協議を受けて緊急総会を開き、日朝実務者協議に参加した薮中三十二・アジア大洋州局長、斎木昭隆同審議官を招いて報告を受け、質疑応答を行った。

 挨拶の中で、平沼赳夫・拉致議連会長は、代表団をねぎらった後、「調査結果は2年前と変わらない。何点かの物証は出てきたが、矛盾点もある。いよいよ経済制裁が現実的になった。外交は硬軟を使い分けるべきもので、「硬」もしっかり使うべきだ。声明を各方面に働きかける」と述べた。

 横田 滋・家族会代表は、「生存または死亡に結びつく情報は何もなかった。こういう交渉をいつまで続けても意味がないことが判明した。経済制裁を発動するしかないと声明に加えた」と挨拶した。

 飯塚繁雄・家族会副代表は、「北朝鮮が我々に嘘をついている。家族会としては、これからどのくらいの時間がかかるのか、解決できないのかと必死の思いだ。
早期に解決するために、各団体とも協議して、ただちに活動を始めたい」と述べた。

 佐藤勝巳・救う会会長は、「横田めぐみさんの遺骨と称するものを出してきたこと、前夫に会わせたこと等、特に横田めぐみさんの死亡について踏み込んだ対応をした。北朝鮮筋の情報では、日本の世論に「死亡」を印象づけ、拉致問題の幕引きをはかり、正常化交渉に進むことが狙いだということだ。3回にわたる実務者協議はそのためのセレモニーの位置づけだという。今のまま政治決着に動けば、拉致問題は危機的状況となる。経済制裁は閣議決定なので、どうやったら決定できるか、議連の方々に知恵を絞っていただきたい」と述べた。
 また、西村眞悟・議連幹事長は、「12月に万景峰号が入港するという話がある。地元の議員の方々は、是非とも知事に働きかけ、港湾を使用させない決断をうながしてほしい」とのべた。

 ※上記に関しては、「総連関係者や関係代理店が、今日噂を流して、日本側が
どういう対応をするかを見ようとしているもの」と言われている。

 緊急総会終了後、同所で、家族会、救う会、拉致議連、調査会の4団体が、第
3回実務者協議について記者会見を行い、家族会、救う会、拉致議連が下記の共同声明を発表した。全文以下の通り。

 11月9日から14日まで続いた日朝実務者協議が終わった。北朝鮮側の提供した情報は一言でいうと「嘘の上塗り」であり、まったく誠実さを感じることができなかった。
 まず、驚かされたのは、一昨年日本政府調査団に提供された8人の死亡確認書と横田めぐみさんの病院死亡台帳が本来存在しないものをねつ造したと認めたことだ。北朝鮮当局は医師がサインまでした公式書類を堂々とねつ造していた。同じ当局が今回出してきた、調査委員会責任者と称する人物、証人と称する人々の話をいったい何を根拠に信じたらいいのだろうか。
 めぐみさんのものと称される遺骨が提供されたが、一昨年提供された偽の「松木さん遺骨」と同じくDNA鑑定が困難なように火葬されていた。また、めぐみさんの夫と称する人物も、毛髪や血液の提供、写真撮影を拒否するという非協力的姿勢を貫いた。
 これ以外にも、「田口八重子さんは大韓機爆破犯の日本人化教育係・李恩恵でない」、「よど号メンバーは拉致に関与していない」と、わが国警察の捜査結果を全面否定する嘘をつき続ける一方、上陸地点や招待所での生活などについて、帰国した拉致被害者の証言と矛盾する話を積み上げ、曽我ミヨシさん、久米裕さんについても、特定失踪者らについても、入国していない、と事実と違うことを言い続けている。
 日朝平壌宣言に基づき、北朝鮮は拉致問題解決のために誠意をもって対応する責任を有しているにもかかわらず、以上のごとく「嘘の上塗り」ばかりを繰り返した。北朝鮮の核開発継続問題も含め、もはや誰が見ても平壌宣言は遵守されているとは言えない。
 この結果は、経済制裁発動により北朝鮮の態度を変える以外方法がないことを証明した。私たちは協議前に、今回も不誠実な対応であった場合、経済制裁を発動することを要請した。約束した残りの食糧支援等の凍結はもとより、まさに今こそ政府は北朝鮮に対する経済制裁の発動を決断すべきときである。

平成16年11月16日
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表 横田 滋
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長 佐藤勝巳
北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟会長 平沼 赳夫

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