救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

最新の北朝鮮情勢と拉致問題-東京連続集会110



◆北朝鮮は、「アメリカが反対したから日本が支援しなかった」と総括

西岡力(救う会会長)
 数年前、金正恩が日本との交渉について色々な資料を過去の資料を見て、「この難しい詰め将棋を俺がつましてやるんだ」と言ったという話を聞いたことがあります。金正恩が言ったこととして表に出ているわけではありませんから情報ではありませんが、かなり信頼できる人から聞きました。
 詰め将棋とはどういうことかと言うと、金丸訪朝をおじいさんがやった。多額の支援の約束を取った。当時の政府と与党の最高実力者を呼び出して話をした。ちょうど第一次核危機にかかっている時期で、アメリカが強い圧力を加えてお金が出なかった。
 それで与党の最高実力者ではだめだと思った。総理大臣を連れてこい。そして金正日が小泉総理と平壌で会い、日朝平壌宣言にサインした。日本人拉致については再発防止を約束するしかない。しかし、経済支援についてはいっぱい書いてある。ただ、国交正常化のあとだとなっていた。国交正常化を進めて支援を貰える。そういうサインを取った。総理大臣がサインした。しかし、拉致問題が急浮上して、またアメリカが核があるのに何をしているんだということになって、お金が取れなかった。
 彼らの小泉訪朝の総括は、「日本は独自の外交はできない。アメリカがOKしなければ日本は金を出せない。だからトランプと先にやる」と。先ほどボルトンが言っていましたが、「北朝鮮にも世論があり世論が反対するから譲歩できない」と。でも世論はないわけです。世論というのは彼らは分からないのです。
 横田早紀江さんの(2002年)9月17日の記者会見を見て、国民がみんな拉致問題の重大性が分かって、拉致問題も解決しないのに大規模な支援をするのは反対だ、となった。
 そしたら偽の「遺骨」や診断書が来て、世論が「これでは国交正常化はできない」となった。それが分からないから、「アメリカが反対したから小泉がサインしてもできなかったのだろう」と総括しているわけです。もちろん、北朝鮮の日本専門家は違うと思います。我々の動きをよく監視していますから。
 でも今苦しくなってきた。苦しい中で小泉訪朝の時は日本に先に接近してきたわけです。金丸訪朝の時もそうです。今はアメリカが先だ、と。しかし、苦しくなってきて、話し合いモードに入ってきたことは間違いない。だから安倍総理は、「金正恩と無条件で会う」と言い始めた。もう条件がアメリカから出ているわけですから。我々も去年の2月に、「全被害者の即時一括帰国が実現するならば、国交正常化に反対しない。帰ってきた人から秘密を聞き出して反北朝鮮活動はしない」というメッセージを初めて金正恩に出しました。
 制裁が効いているという前提で、今は「先制v、後交渉」の段階に入ったと判断をしています。この「先圧力」は自動的にできたわけではない。トランプ大統領が就任した直後に北朝鮮が核実験を始めましたから、あれよあれよということになった。
 習近平は最初、「俺に任せろ」と言ったわけです。それで「100日間習近平に任せる」と言って制裁をしなかったのです。安倍総理は最初から、「マクシマムプレッシャー(最大限の圧力)しかない。まずプレッシャーだ」と言っていた。でも習近平に任せても核実験は止まらなかった。
 それで、「安倍の言うとおりだ、マクシマムプレッシャーだ」と言ってプレッシャーをかけたわけです。島田さんが言った軍事圧力も含めてかけたら、北朝鮮が話し合いに出てきた。
 ただ、話し合いには出てくるけど、嘘をつくのです。だから検証なしに制裁を緩めてはならない。トランプ政権も検証なしに制裁を緩めることはやっていない。だから2016年から始まった最後の核危機の決着はついていないのです。
 この決着の中で拉致をどのように解決するのか。そのためにはアメリカと一緒になって圧力をかけて、最終的には日本が金正恩と交渉して解決するしかない。その前に、もしかしたら金正恩政権に何か起きるかもしれない。最高指導者の健康問題も含めてガタガタしていることは間違いない。
 それくらいのところまで行かなければ、一度死んだといった、そして秘密を知っているから返さないとしてきたことを覆すことはできない。でもぎりぎりに近い圧力がかかっているのは間違いない。
 トランプ大統領がメッセージを送ってきた。ボルトンさんにしても、アメリカだけでなくアメリカの政府全体が、日本にとって重要な問題をアメリカも取り組まなければならないと思っているというところまで拉致問題はきている。

  
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