救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

最新の北朝鮮情勢と拉致問題-東京連続集会110



◆金正恩の統治資金が1億ドル以下に

西岡力(救う会会長)
 一方、北朝鮮が追い込まれている一つの理由が金正恩の健康、そして与正以外誰も信用できなくなっている疑心暗鬼なのです。もう人は経済制裁が続いていること。平壌でも配給がなくなったのは、経済制裁です。
 今の経済制裁は党の39号室が管理している金正恩の統治資金、外貨をターゲットにしています。90年代後半、300万人の餓死が起きた時、大部分の餓死した人は配給を待っていて死んでいった。それまでみんな主食は配給で食べていたのです。しかし、配給が止まってしまって300万人が餓死した。
 その後、実は配給は復活していないんです。それでも死ぬのが止まったのは、みんな闇市で食べるようになったからです。しかし、平壌に住んでいる200万人と軍隊と政治警察等は配給されて食べていたわけです。その人たちを食べさせることができなくなった。核・ミサイル開発を止めるためには外貨を止める必要があります。それが今やっている制裁です。党39号室の外貨をターゲットにした制裁なのです。その結果、平壌での配給がなくなった。まさに目指したことが起きている。
 党39号室には90年代には朝鮮総連からの送金が言っていました。内閣調査室が丹念に調べたところによると、年間1800億円から2000億円くらいが行っていた。第一次安倍政権以降、「厳格な法執行」でそれはほとんど止めました。ほとんどゼロです。
 その後、金大中・廬武鉉政権、韓国の左派政権がかなり支援をした。それも李明博・朴槿惠政権で止まって、文在寅政権はしたくてたまらないのですけど、国連制裁がかかって、アメリカが見張っているので文政権も支援ができない。
 70年代の39号室資金をアメリカのCIAが40億ドルから50億ドルとみていました。日本経済新聞の山口さんという元ソウル特派員は、200億円から300億円じゃないかと言っていた。
 それがなんと、去年の春、在庫が数億ドルになった。そして最近は、1億ドルを切った、と。ごく最近私が聞いたのでは、金正恩の執務室の改修工事を賄う外貨がなくて、金の延べ棒で払った、と。それくらい外貨がなくなっている。39号室をターゲットとした制裁が効いている。
 2017年に国連の安保理事会が3つの制裁をしました。北朝鮮は寧辺の核施設を廃棄するのでその制裁を解除してくれと言ったのですが、制裁の結果、北朝鮮の輸出の9割がカットされた。石炭とか鉄鉱石とか水産物です。
 北朝鮮は2016年、制裁がかかる前は、だいたい28億ドルから30億ドル輸出していたのです。2018年の輸出は3億ドルです。9割の輸出がなくなった。2019年も3億ドル未満です。毎年入ってきた20数億ドルがないんです。
 だから50送ドルくらいあった外貨が、日本からも遮断されているし、中国は「生かさず、殺さず」で、外貨は出さない。本当に困っています。困らせて話し合いをするという、「先圧力、後交渉」という戦略はかなりうまくいっている。加えて平壌でコロナが蔓延していて中国との貿易を北朝鮮が自分で遮断した。そして金正恩の健康が悪い。権力の代行者である与正は、若くて、経験不足で失敗をするという状況です。
 制裁が効いているというのが分かるのが、7月10日の与正の談話です。その話に行く前に、今北朝鮮内部の話、国際社会の制裁が効いていること、健康が悪くなっているという話をしましたが、ここで島田さんに、ボルトン(米大統領元安保補佐官)の回顧録の中で、特にアメリカの北朝鮮外交について、今の話も踏まえて報告してください。


  
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