救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際セミナー「膠着状況が続 く朝鮮半島情勢のもとで拉致被害者救出を考える」全報告



◆「全被害者の即時一括帰国」が解決の定義

西岡 力(救う会会長、モラロジー研究所教授)
 2つあります。1つはこの作った枠組みを崩すなということです。安倍総理がトランプ大統領との関係で、マクシマム・プレッシャーを作った。すべての核・ミサイルの廃棄とすべての拉致被害者の一括帰国が先で、その後に制裁を緩める、支援をするというビッグ・ディールをする。
 逆に、もう悪いことはしません、核実験はしませんとか、安倍総理が平壌に行きたいのなら朝鮮総連の幼稚園に補助金を出すようにしませんかとか、面会料を払うとか、そういう条件付きのことやばかばかしいことはしない。
 だから、安倍総理が無条件で会うというのは正しいと思います。小さなものをとられることは今までずっとやってきたことですが、それはしない。そういう時には何も動いていない、何やっているんだという声が出る。それは私たちも悔しいし、家族の健康を思うとそうなんですが、本当の進展ならいいのですが、見せかけの進展、総理が平壌に行くために何かこちらが譲歩するというようなことはしてはならないと思います。
 苦しいけれどもこの枠組みを維持する。制裁が効いている以上、これを維持・強化する方向で頑張ることです。
 2つ目に、いい方向で米朝が進んだとしても、先ほども言いましたが、まだもう一山ある。シンガポールで米朝首脳会談が始まったらすぐ、国会の中で何が起きたか。
 日朝国交推進議員連盟が休眠中だったのですが、突然活動を始めて、同じ議員会館の中で与野党の議員が40人くらい集まり、総会があり、講師は朝鮮総連の新聞の平壌支局長がこういう会に来て、「拉致問題は解決済」と言った。それを国会議員の先生方が黙ってきいていた。
 あるいは田中均さんという小泉訪朝の時に拉致問題よりも国交正常化を優先した人も呼んで、「拉致被害者の調査は長くかかるから日朝合同調査委員会を作って、平壌と東京に事務所を作ったらいい」という話を聞いていた。
 朝鮮総連の人たちが、議員会館や与野党の党本部に出入りしていると聞いています。彼らはそれが仕事ですからそういうことをするわけです。日本の学者の中にも、「拉致にこだわり過ぎ」と堂々と言う人たちが、左翼でない学者の中にも出てきています。
 今膠着状態になったのでその人たちの姿が見えないですが、動き始めるとまた絶対出てきます。色々な報道があり、「死亡」とされた8人については、金正日が「この人たちは秘密を知りすぎているから出すな」と言っており、それを出さないで、なんとか日本から金が取れないかということを、朝鮮総連、その後ろにいる統一戦線部が考えていることは間違いない。
 その手法の中で、8人以外の被害者が何人か出てきて、平壌で記者会見をして、「幸せに暮らしているので帰りません」とか言わせることが十分あり得る。そしてその人たちを探した再調査委員会は、「人をちゃんと探したから機能している。調査委員会は解散しません。その調査委員会に日本が入りたかったら入ってもいいですよ」と言って、国交正常化と並行してやろうと絶対してきます。
 だから何人かではだめで、全員一括でなければだめなんだ、と。アメリカがCVIDを降ろしていないのと同じように、日本も、「全被害者の即時一括帰国」ということが解決の定義なんです。
 「解決をしましょう」という人はたくさんいますが、信用できません。「全被害者の即時一括帰国」以外は信用できないと、私は国会議員の先生たちであっても思っています。
 そういう局面が次に来る。そこで勝つか負けるかが最後の勝負になる。残念ながら、「必ず勝つので家族の方々は家にいてください」とはまだ言えない。まずは米朝で、アメリカに働きかけてなんとかここまで来た。しかし、最後の勝負がまだ残っている。
 さきほど各党の先生方が「全力を尽くす」と言ったんですから、最後の所を「一括帰国」で頑張ってもらわなければならないと思っています。
櫻井 ありがとうございました。3人のこれ以上はない専門家の方々の話を聞いて、非常に多くのことが同時進行で起きていて、一筋縄ではいかないということがよくお分かりいただけたと思います。
 その中で日本人である私たちがどういう覚悟を持ち得るかということは、今西岡さんがまとめてくださったと思います。私は最後に、横田早紀江さんにひとことお話をしていただきたいと思います。滋さんの体調があまりよろしくなくて、病院で頑張っていらっしゃるその滋さんを支えながら、全員の拉致被害者の方々が早く帰ってくるように、これは被害者家族の方々全員もそうですが、ひとことお願いしたいと思います(拍手)。


  
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