救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際セミナー「膠着状況が続 く朝鮮半島情勢のもとで拉致被害者救出を考える」全報告



◆膠着状態は北朝鮮にとって不利

古森義久(ジャーナリスト、麗澤大学特別教授)
 まさに適切な疑問点だと思います。拉致問題を解決するためには金正恩体制が弱くなることが必要で、混乱が増した方がいい。国内がガタガタになった方が拉致問題を解決しやすくなる。
 この前提を受け入れると、アメリカが北朝鮮に対してやっていることも同じなんですが、北朝鮮に核兵器を放棄させるためには金正恩体制が弱くなった方がいい。混乱が起きた方がいい。
 この一点においては共通の戦略目標が一致する。では北朝鮮が実際弱くなっているのかどうか。弱くさせるためにはどうしたらいいのか。アメリカ側の今の情報では、経済制裁が効いてきていると見ています。
 例えば、ワシントンの大手の保守的な研究機関であるAEIで北朝鮮問題を30年位やっているニコラス・エバースタットという人がつい最近書いた論文で、「北朝鮮に対する経済制裁は効いている。しかし、全然効いてないというふりを続けている」と。
 もう一つ、共和党系の大手で民主主義防衛財団というのがあり、6〜7人の専門家が50ページにわたる、「北朝鮮対処」の報告書を作った。その中にデービッド・アッシャーという人がいます。拉致問題もずっとフォローしてきた人です。
 2004〜5年にブッシュ政権にいて、北朝鮮当局が一番財政的に被害を受けたと思われるのは、バンコ・デルタ・アジアというマカオにある銀行を封鎖した時です。そこは39号室資金を扱っていて金正恩が困ってしまい悲鳴を挙げたのですが、このプロジェクトで先頭に立ったのがデービッド・アッシャーです。これは最大の圧力、マクシマム・プレッシャーでした。
 彼がいくつかの提案をしています。一番目はアグレッシブな外交。二番目が軍事抑止と臨戦態勢。三番目がサイバー。北朝鮮はサイバーを使って色々な国からお金を集めています。それを押さえなければならないということです。四番目は今のアメリカの経済制裁の強化。西岡さんが言われた二次的制裁。これには三次的制裁もある。五番目は影響力行使。北朝鮮の金正恩体制を支えている労働党や人民軍の幹部に対して情報を提供し、このままではだめなんだということを伝える。これは今もやっているが、この段階でもっと強めよう、と。
 本音としては金正恩体制が倒れてくれれば一番いいということでしょう。日本ではそういうことはなかなか言えませんが、私は何の責任ある立場にないので言えますが。
 金正恩体制がなくなるのが一番いいというのはトランプさんだって思っているわけです。本音がちらちらと出る場合もありますね。斬首作戦とか暗殺。金正恩が暗殺されるにはどんな場合が考えられるかという学術論文まで出てくるのです。
 暗殺のタイプを色々分けて、ジュリアス・シーザー型の暗殺とか、一番親しい友だちにブルータスのように刺されるとか、朴正??型の暗殺というのはこの型に近いかもしれない。
 さらにジョン・F・ケネディ方の暗殺。これは遠くから狙撃して殺す。こういうのをいくつか出して、この中でどれが金正恩に相当するか、と。日本でそんなこと言ったらとんでもないことになりますが、本音としてはやはり金正恩体制が倒れる方がいいということでしょう。だからその方向に戦略が集中している。
 それを着々とやっていて、今櫻井さんがおっしゃった膠着状態に見えるということも、これは北朝鮮にとって不利であってアメリカにとっては特に不利なことはない。
櫻井 ありがとうございました。矢板さん、今の古森さんの発言は当局者にとってリアルなものだと思いますが、このような動きがあるだろうと中国は当然分析している筈ですよね。
 中国政府は最終的に、朝鮮半島にはアメリカの影響力を及ばせたくないのですが、アメリカのこのような動き、影響力の広がりを押さえて、いかにして北朝鮮及び韓国を自分の影響下に置こうと考えているのか。具体的な構想はあるのか。そして中国政府の頭の中に1グラムでも1ミリでも拉致問題についての何らかの思いはあるのでしょうか。全くないのでしょうか。

  
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