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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

米朝実務協議後の北朝鮮情勢と拉致問題全報告-東京連続集会108_16



◆トランプの短距離ミサイル発射無視を北朝鮮が悪用すると逆効果になる

西岡 私は色々取材したのですが、先ほどの報道は事実ではないとほぼ確認できました。アメリカはストックホルムでは、「すべての核・ミサイルをやめなさい。そうすればあなたたちが欲しがっている体制の安全を保証し、豊かな国になるようにしてやる。そのための交渉の枠組みを作ろう。常設的な対話の場を作ろう」と提案しています。
 ボルトン氏がいなくなって安易な提案をしたのかなと心配しましたが、今回はそうではなかったというのが真実のようです。しかし、今後も北朝鮮は段階的、相互的な提案を繰り返ししてくるでしょうし、その場合一番心配なのは、トランプ大統領は今自分の功績として、「北朝鮮の核実験と大陸間弾道ミサイルの発射実験は止めた。俺がいなかったらそれが止まってなくて戦争になっていたかも」等色々言っています。
 確かに2017年秋の緊張の結果、金正恩は「完成した」と言って実験をしていない。トランプ大統領は短距離ミサイルについては何も言わない。それは金正恩と約束していない、と。国連の制裁決議には書いてあるんですが、俺と金正恩の間ではそういう約束はなかったと無視している。
 潜水艦発射ミサイルの実験も、あれはできてしまったら長距離ミサイルとほぼ同じ効果を持つと思いますのでちょっと甘いように思います。しかしアメリカまで届くミサイルを直前で押さえているという担保があるので、それが功績だというのは、ある面でアメリカの大統領としては分かるのですが、あまりそれを口に出して強調すると、逆に、「選挙前に核実験するぞ、大陸間弾道ミサイルの発射実験をするぞ」と。
 「それをしてもらいたくなかったら制裁の一部を解除しろ」というようなことを脅しとして使ってくるかもしれない。北朝鮮側としては、「約束を守っているのに制裁を続けているのはおかしいじゃないか」と言った時に、「それをやったら戦争をする」と言い返してもう一度軍事的圧力を高めるのか。
 戦争をするということになれば自分の交渉は失敗したということでもう一度緊張関係に戻ってしまいますので、トランプ大統領とすると表向き自分の功績を維持するために段階的、相互的対応にいくという誘惑にかられないか。
島田 トランプ氏がそういう誘惑にかられることは十分にありますが、それをやると幸か不幸か、アメリカではトランプ氏がホワイトハウスで何をしゃべっても、翌日には「ワシントンポスト」の1面に載るくらいリークがすごいんです。従って、トランプ氏としては、「北朝鮮は、アメリカまで届くミサイルを撃ってほしくなかったらこれこれのものを寄こせと言っているから出すようにしてくれ」と指示したら、間違いなく新聞に出ます。すると大打撃になる。
 そして私はボルトン氏が辞めないで中にいてほしかったのですが、外にいても彼は益々影響力を増しています。安保補佐官としての秘密情報をいっぱい持っていますから、彼が「トランプのやっていることはおかしい」と言えば、ものすごい影響力がある。野党の民主党は飛びつきますね。
 内部にいる側近だったポッティンジャー氏、彼は安保副補佐官でしたので色々な重要情報を持っていますから、彼からボルトン氏に「こんなおかしいことがトップにより進められようとしている」と伝えれば、ボルトンはすぐ「フォックスニュース」あたりに話して、批判すると思います。
 そういう構造があるのでトランプ氏が妙な妥協にいくことはないでしょう。またトランプ氏の性格として、相手が騙しにかかってきた場合には、徹底的にみんなが見ている前でつぶしにかかります。彼は本にも書いています。
 「トランプをひっかけようとしたらこんな目にあうんだということをみんなに見せなければだめなんだ。俺はそれで財をなしてきたんだ」と言っているので、今西岡さんが言ったようなシナリオでトランプに脅しをかけたら、逆効果になり、我々にとってはいいことになると思います。


  
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