救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

米朝実務協議後の北朝鮮情勢と拉致問題全報告-東京連続集会108_13



◆ボルトン安保補佐官が抜けたのでアメリカの対北スクラムが弱化

島田洋一(救う会副会長、福井県立大学教授)
 これはアメリカ側の体制、ラグビーで言えばスクラムですが、ボルトン氏が抜けたことで弱くなったということを認識しておく必要があると思います。従って、日本側からアメリカ側への働きかけ、牽制を強化していかなければならない。
 増元照明さんが、チャンネル桜の「増元照明の拉致問題アワー」の9月末の番組で、私のこのコラムを増元さんの体験を交えながら解説していました。ユーチューブで見れますので参照していただければと思います。
 ボルトン氏は拉致問題に関しても詳しい。詳しいだけならクリストファー・ヒルも詳しく、彼はいつも拉致被害者のリストをポケットに入れていて、来る人毎に見せて、ちゃんとやっていると言っていましたが、彼はどんどん譲っていった。
 ボルトン氏は理念的にもしっかりしていますし、核拡散防止の専門家です。彼が2007年に出した回顧録は核拡散防止に関する教科書と言ってもいいくらいです。彼の体験に基づく色々なものが書かれていて、こういう騙しで相手がくるとか、IAEAなんてこういう形で騙されるということを逐一書いています。
 ボルトン氏がいなくなって、代わりにロバート・オブライエン氏が安保補佐官になりましたが、彼はニュースで全く名前が出ないし、はっきり言って存在感がありません。彼は企業同士の訴訟を担当していた弁護士で、外交経験はほとんどない。大量破壊兵器拡散防止条約に関しても専門知識や経験を持っていない。
 アメリカで言われているのは、ボルトン氏の後任として5人くらい残った中で一番無難な人間をトランプ氏が選んだと言われています。従って、オブライエンという安保補佐官が、トランプ氏がおかしな方向に行く時に、「それはだめですよ」と、止める役割を果たすとは到底思えない。
 ポンペオ国務長官は来年、カンザス州から上院議員選挙に出るんじゃないかと言われていて、先週も国務長官でありながらカンザス州に入ったりしています。カンザス州は共和党が絶対落とせない保守系の州ですが、いまちょっと危ない状況です。だから「是非ポンペオ出てくれ」と共和党の幹部が彼にせっついています。
 選挙になった時に大統領と関係が悪いとマイナスですから、トランプ氏に応援してもらわないといけない。トランプ氏は共和党支持者の90%から支持を得ています。従ってポンペオ氏は、トランプ大統領にボルトン氏がやったような諫言をする姿勢が見えない。保守系のメディアでも最近、ポンペオ氏を揶揄するようなものが結構出ています。
 インタビューを受けるとポンペオ氏はいつも、「ザ プレジデント メイド イット クリアー」と、大統領が明らかにしているでしょうと言いますが、トランプは全く明らかにしていない。無理して弁護しています。あまりにも無理して弁護する姿勢がもろ見えだから、「あの言い方はやめろ」と保守系のベテランのアドバイザーに言われているくらいです。
 ポンペオ氏も核拡散防止条約の専門家ではない。軍人をやめた後、民間企業に入り、下院議員になったのは割と最近です。イランの問題で強硬なことを言って注目されてCIA長官になり、今国務長官ですが、政治経験の非常に少ない人です。
 日本ではあまり報じられていないアンドレア・トンプソンという国務次官がいます。彼はかつてボルトンが担当していた核拡散防止担当の国務次官ですが、少し前に辞任しました。それは彼女の夫がロシアでスパイとして逮捕されたからで、ロシア人です。ロシア人女性のスパイと友人関係で非常に親しかったということを、トンプソン氏が自分の就任の際の公聴会でずっと黙っていた。これ極めて問題だということで彼女が追及され、辞任したのです。
 トンプソンという人はペンス副大統領の補佐官をやっていて、ペンスが国務省に送り込んだ人です。この人がいなくなったということもあって、アメリカ全体で強硬派のスクラムが弱くなっています。
 今までもボルトン氏に情報を入れておけば、彼がきちんとトランプ氏に通してくれると期待できたんですが、今後は安倍総理が直接、トランプ氏にどんどん情報を入れ、トランプ氏がおかしな方向にいくようならすぐ安倍さんが情報を入れる必要が高まっていると思います。


  
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