救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

最近の北朝鮮情勢と拉致問題 東京連続集会84 全報告



◆拉致抜きの報告は絶対受け入れられない

西岡 力(救う会会長、東京基督教大学教授) 増元さんは、「もう自分の生きている間には会えないんじゃないか」とおっしゃっていましたが、私はまだ最後の決戦は残っていると思っています。そしてその最後の決戦をするに当たって、考えておかなければならないことを申し上げたいと思います。
 まず第1に、拉致抜きの報告は絶対受け入れられない。拉致抜きで何か日本から取ろうと思うことはできないんだということを彼らに伝えなくてはならない。それが制裁を強めることだと思います。
 最低限のこととして、日本は制裁の延長を決めましたが、これは当たり前のことです。何も動いていないのに、制裁を追加解除する理由はないわけですが、外務省などは制裁延長の発表をなるべく遅らせた方がいいんじゃないか、北朝鮮を刺激するのはよくないんじゃないかと言っていたと、内々に聞いています。
 担当者はそう思われるかもしれませんが、何も動いていない、人が帰ってきていないのに制裁が延長されることが、あたかも何か大きな政策決定のように言われるのは、我々の立場からすると、ちょっと基準が違うんじゃないかと思います。
 つまり、拉致以外のものがいくら進んでも、進むことは悪くないのですが、しかし報告としては認められない。見返りはそれでは絶対に出さない。
 先週、松原仁先生が、予算委員会で、拉致問題だけで1時間質疑をしました。菅官房長官などに迫ったわけですが、「拉致以外のものが進展しても、制裁解除したり、支援はしませんよね。それを明言してください」と何回も迫っていました。菅官房長官は、「拉致が動かない限り1ミリも動きません」と言いました。
 そしてもう1つ。松原先生が菅官房長官に、「あなたは去年の8月、『週刊文春』で北朝鮮はすでに拉致被害者の全員を管理していると思っていますと言いましたよね」と。「その通りだ。今もそう思っている」と答えました。
 つまり、管理しているんだったら、再調査委員会なんか必要ないんです。その必要性は、2002年の回答をくつがえすための口実として使うならこちらも認めてもいいというだけなんです。官房長官がそう言ったわけです。
 週刊誌で言うことと、国会の議事録に残る形で言うこととは重みが違います。それに比べると安倍さんが、特別調査委員会ができた時に、テレビのぶら下がり取材で、「大変いい委員会ができた」とか言ったのは勇み足だと思っています。いい委員会も悪い委員会もないんです。調査しなくても結果が分かっているんだから。

  
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