救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

最近の北朝鮮情勢と拉致問題 東京連続集会84 全報告



◆今解決しないとまた繰り返す

横田早紀江(横田めぐみさん母) 皆様こんばんは。長い間ご支援いただいてありがとうございます。色々なことがあって、どうなっていくのかなあ、本当に今度はどうにかなるのかなあといつも希望を持ちながら落っこちてしまうようなことの繰り返しが拉致問題です。
 今日のちらし(国民大集会ご案内)の裏にも書いてくださっていますが、私たち家族にとっては、子どもたちの生命がどんな危険にさらされているんだろうかと非常に胸が痛い思いです。どうなるんだろうという思いで、祈るしかないような毎日です。
 大事件と言ってもいいことですが、40年近くも解決ができない。5人の被害者と家族が帰ってこられて本当によかったと思っていますが、一緒に活動していた方が帰ってこられるということは、本当にこんなことがあったんだということ、信じられないようなことが起きていたということです。
 めぐみたちと一緒に過ごしたことを蓮池さんたちから聞きましたが、そんなこと考えたこともなかったんです。私たちは、強制収容所に入れられているのかなあとか、色々なことを想像していたものですから、「まずます普通に食べながら一緒のところで暮らしていたんです」という話を聞いた時は本当にびっくりして、帰って来た人とこんなに近くで暮らしていたんだなあと、曽我さんを見てもそう思います。いろいろ聞いて思いめぐらすことができたのはよかったと思います。
 しかし、それだけ余計に、帰っていない、帰ってこられないことが本当にかわいそうで、どうしたら取り返してあげられるんだろうと考えます。私たちはそういうことを経験した家族ですから、家族としてできることは、講演会で、「こんなことが起きていますよ」、「私たちのこどもがこんな目にあっていますよ」ということをたくさんの方にお知らせするしかないんです。何にもできないんです。
 だけど、色々な方々にたくさんのことを教えていただきながら、国際問題として大変な問題なんだということを考えられるようになって、これはどこの国であってもいけないことだし、特に日本から多く消え去っています。
 何の罪もない人たちが連れ去られている。これは日本の国家として絶対に解決しておかないと、後後のこの国の問題ともなっていき、また何十年も先に、同じようなことが前にもあったじゃないかということになります。その繰り返しになるに違いないと思いますので、命がある間に全部返していただきたいし、そうすれば向こうがこちらを向いてくれるのか、辛い思いをしながらもこういうことだということを、人としての言葉で話し合える方が行ってくださって、心を溶かして、返さなければいけないというようにならないのだろうかと思っています。
 それはどの省の方がいいのか、どの議員さんがふさわしいのかは私たちには分かりませんが、もうこの辺で、それくらいの深い思いを向うに伝えて、きちっと解決していただきたいと思います。皆様方も、政府のなさり方とか、日朝交渉のあり方とか、あれはどういうことを聞いてきたんだろうかというところまで真剣に見つめていただきたいと思います。宜しくお願いいたします(拍手)。


  
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