最近の北朝鮮情勢と拉致問題 東京連続集会84 全報告
◆交渉は専門部署で
飯塚繁雄(田口八重子さん兄、家族会代表) 今外務省主導で進めていますが、先ほど言いましたように単なる外交交渉ではないわけですから、真っ向から北朝鮮とやりあって交渉できる人、あるいは部署をはっきり決めて、その人たちが24時間拉致の仕事をする。どういう状況下にあろうとも、この拉致問題だけを最優先して取り組めるような精鋭を集めた組織も必要ではないかと思います。
安倍総理もそうですが、日本では非常にたくさんの問題が山積していて忙しく、拉致は忘れられているのではないかという雰囲気です。従ってそういうことを強く要請して具体的な動きが出るようにお願いしていきたいと思います。
明日、安倍総理と家族会が面会しますが、そうことを強く言いたいと思います。総理は色々考えておられるとは思いますが、とにかく、いつまでに何をするというように、期限を切らないと、いつまで経ってもだらだらとして1年がすぐ経ってしまうことが今まで再三ありましたので、はっきりとした対応が見えるようにお願いしたいと思っています。
単に「やってます」というコメントでは許せない。もはや安倍総理であってもこういう状態です。我々は前から信頼し、頼りにしてきたわけですが、それでも先に進まないとなれば相当な覚悟がいるわけです。
国民の安全と暮らしは政府の当然の仕事ですから、この事態を早く打開していかないといけないと思っています。苛立ちや焦りの気持ちもありますが、確実に被害者を取り返す、帰国させることを、念頭に強く置かなければならないと思います。
国連での活動なども計画されていますが、国際社会からの応援は重要ですが、そういう要請をしている日本国は何をやっているんだ、どうしようとしているんだということが、国際社会には多分分からないと思うんです。