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救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
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担当:荒木和博(事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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■有本さんの質問状

 有本恵子さんのお父さんである明弘さんはNHK及び総務省に以下の質問状を提出し
ました。
 本件は有本さんらヨーロッパ拉致事件について、10年前にご家族が記者会見をしよ
うとしたとき、直前になって妨害が入り、それによってその後の事件解明、救出など
の動きに大きくブレーキがかかった事件です。拉致問題は横田めぐみさんの事件が明
らかになったことがきっかけとなって一気に浮上したのですが、もし10年前の記者会
見が行われていたら、その後の動きももっと早くなっていたかもしれません。
 NHKでも現在担当している方々は一所懸命に取材しており、また報道もきちんとし
ていただいていると思います。それについては有本さんもふくめご家族や救う会関係
者も理解しています。現在担当の方々はこのようなことがあったこと自体ご存じない
かもしれませんが、拉致をもみ消そうという動きは寺越武志さんの事件に関して嶋崎
譲元社会党代議士が動いたり、あるいは福留貴美子さんの事件でよど号グループが動
いたりしており、この事件もその一環としてご理解下さい。

 なお、文中Iさん、Mさんとなっているのは原文では本名になっていますが、ここで
は匿名になおしてあります。

平成13年5月31日
日本放送協会 御中
神戸市長田区蓮宮通4−38
有本 明弘
貴局の報道姿勢に関する質問状

拝啓、初夏の候益々ご清祥のことと拝察致します。
 さて、私と妻嘉代子の三女「恵子」は、昭和57年4月から留学のため訪れていた
ヨーロッパにおいて、昭和58年10月から消息を絶ち、昭和63年9月、北海道に
ご在住のIさんからのお知らせにより、北朝鮮に複数の日本人と共に自由を奪われた
生活を強いられている事が判明致しました。
 この事に関しては、平成5年5月に兵庫県警外事課の警察官により、娘と北朝鮮の
工作員が一緒に撮影された写真を提示され、調書にも署名致しました。
また、その後の報道内容などから見ても、娘が本人の意思ではなく拉致された事は、
もはや疑う余地のないところと確信しております。
 私ども家族は、一日も早い娘との再会を信じ、18年間涙を呑んで待ちつづけて参
りましたが、貴局が行った、私達家族に対する取材活動について、甚だ理不尽な行為
があり、以下要項にて事実関係の究明とその情報の開示、貴局としての見解をご質問
申し上げます。
 本行為により、結果的に娘の事件は永く隠蔽され、家族が強いられた心労は筆舌に
尽くしがたいものでありました。更に、私達家族が被った不利益以上に、「拉致事件」
が現在まで何ら進展していない事実を勘案すれば、北朝鮮との交渉の場において、深
刻な影響を及ぼしているのではないかと、恐ろしくなる程でございます。
私達の様な取材対象者の意思を、報道に携わる立場の者が意図的に歪める様な本行為
は、貴局に求められる報道倫理に著しく反するのではないでしょうか。
 何卒、視聴者の負託にこたえる為にも、貴局の真摯な姿勢と誠実なご回答を希望し
て止みません。
 先ずはご質問旁々ご挨拶まで。
敬具


? 問題事案の背景
 平成3年1月16日、私ども夫婦と私の妹、Iさん(北海道)のお母さんとお兄さ
んの5名は、外務省への「救出要請」の後、同省近くの会場で記者会見をもち、「事
件を公表して世論を喚起し、国に早期解決を促す」事を企図していた。
 一連の行程は全てNHKが手配し、同社は記者会見の幹事会社を引き受けていた。
しかし、15日夜神戸放送局の記者・山本浩氏から私宛に連絡が入り、「記者会見の
前に、東京で会って欲しい人が居る」と申し入れがあり、事情が分からないまま、承
諾した。
 当日、記者会見場に報道各社を待機させたままで、有本・I(家族側5人)は、N
HKの崎本利樹氏(東京)・田村啓氏(神戸)の2名の記者に、ウニタ書房の遠藤忠
夫氏を紹介され、計8名による会談がもたれた。
 遠藤氏は「氏名および住所を公にすると、日朝交渉に伴う水面下の努力が水泡に帰
すので、止めて欲しい」と懇願し、「替わりに金日成の主治医につながる確かなパイ
プを有しているので、1〜2ヶ月待ってもらえれば解決できる。」と事実上の会見中
止を要請し、家族側は同意せざるを得なかった。記者会見は開かれたが、当初の私達
家族の目的は頓挫した。
 平成5年5月には兵庫県警外事課より娘の消息につながる証拠写真の提示を受け、
調書が作られ、翌年3月の週刊文春が「恵子と・Iさん・Mさん」の拉致に関わる記事
を掲載した。これらの事を踏まえ「事情が大きく異なった」として私は再度記者会見
を要請するが各社全く取り合わなかった。
 NHKに対しては、同年4月以降再三説明を求めたが、社会部長の井手上伸一氏か
ら問題の究明に取り組むとした返答を、12月22日付けで受領したものの、約6年
半が経過した現在も、私達家族はその結果を知らされていない。
 「拉致事件」に関する国民的関心が高まった今日、本件を個人的なものとして曖昧
なままこれ以上放置することは、事件の早期解決に向けた国民的コンセンサスづくり
に、むしろマイナスであろうと判断し、今回の「質問状提出」に至った。

? 質問及び要望事項
1. 本件に関し、事実関係を調査して結果を公表して下さい。
2. 本件が貴局の報道倫理上問題が有ったのか否か、貴局の見解を表明して下さい。
3.本書文中のI・M両家のプライバシーに充分ご配慮頂くことを、
切にお願い申し上げます。

? 添付文書
1. 本件について、支援者が私達家族への聴き取り調査に基づき記述した、
ミニコミ紙の当該紙面を2種各1部づつ同封します。
2. 本件に係わったNHK関係者及びウニタ書房遠藤忠夫氏の名刺写しを同封しま
す。

? 回答方法及び回答期日
1. 本文書へのご回答は、本書到着の後1ヶ月以内に文書にて行って下さい。
2. ご回答には、どの部署の誰が調査し、誰が責任ある回答をされるのか明らかに
して下さい。

? 本書の取扱いについて
 本質問状については、貴局の監督官庁である総務省及び総務大臣に対し、同様趣旨
の文書を提出させて頂きました。
 また、質問状提出及びご回答内容については他のマスコミ、拉致問題にかかわって
いる主要支援者に対し、公表します。
                                   以上

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                          平成13年5月31日
総務省
 総務大臣 片山 虎之助 殿
                       神戸市長田区蓮宮通4−38
                                 有本 明弘
           NHKの報道姿勢に関する質問状

拝啓、初夏の候益々ご清祥のことと拝察致します。
 さて、私と妻嘉代子の三女「恵子」は、昭和57年4月から留学のため訪れていた
ヨーロッパにおいて、昭和58年10月から消息を絶ち、昭和63年9月、北海道に
ご在住のIさんからのお知らせにより、北朝鮮に複数の日本人と共に自由を奪われた
生活を強いられている事が判明致しました。
 この事に関しては、平成5年5月に兵庫県警外事課の警察官により、娘と北朝鮮の
工作員が一緒に撮影された写真を提示され、調書にも署名致しました。
また、その後の報道内容などから見ても、娘が本人の意思ではなく拉致された事は、
もはや疑う余地のないところと確信しております。
 私ども家族は、一日も早い娘との再会を信じ、18年間涙を呑んで待ちつづけて参
りましたが、貴職が監督するところの「日本放送協会(NHK)」が行った、私達家
族に対する取材活動について、甚だ理不尽な行為があり、以下要項にて監督官庁とし
ての本件に関する見解を、貴職にご質問申し上げます。
本行為により、結果的に娘の事件は永く隠蔽され、家族が強いられた心労は筆舌に尽
くしがたいものでありました。
 更に、私達家族が被った不利益以上に、「拉致事件」が現在まで何ら進展していな
い事実を勘案すれば、北朝鮮との交渉の場において、深刻な影響を及ぼしているので
はないかと、恐ろしくなる程でございます。
 何卒「改革」を旗印に発足した新政権の名に恥じない様な、毅然とした姿勢をお示
し頂きたく存じ上げます。
 先ずはお願い旁々ご挨拶まで。
                                   敬具
                     記
? 問題事案の背景

 平成3年1月16日、私ども夫婦と私の妹、Iさん(北海道)のお母さんとお兄さ
んの5名は、外務省への「救出要請」の後、同省近くの会場で記者会見をもち、「事
件を公表して世論を喚起し、国に早期解決を促す」事を企図していた。
 一連の行程は全てNHKが手配し、同社は記者会見の幹事会社を引き受けていた。
しかし、15日夜神戸放送局の記者・山本浩氏から私宛に連絡が入り、「記者会見の
前に、東京で会って欲しい人が居る」と申し入れがあり、事情が分からないまま、承
諾した。
 当日、記者会見場に報道各社を待機させたままで、有本・I(家族側5人)は、N
HKの崎本利樹氏(東京)・田村啓氏(神戸)の2名の記者に、ウニタ書房の遠藤忠
夫氏を紹介され、計8名による会談がもたれた。
 遠藤氏は「氏名および住所を公にすると、日朝交渉に伴う水面下の努力が水泡に帰
すので、止めて欲しい」と懇願し、「替わりに金日成の主治医につながる確かなパイ
プを有しているので、1〜2ヶ月待ってもらえれば解決できる。」と事実上の会見中
止を要請し、家族側は同意せざるを得なかった。記者会見は開かれたが、当初の私達
家族の目的は頓挫した。
 平成5年5月には兵庫県警外事課より娘の消息につながる証拠写真の提示を受け、
調書が作られ、翌年3月の週刊文春が「恵子と・Iさん・Mさん」の拉致に関わる記事
を掲載した。これらの事を踏まえ「事情が大きく異なった」として私は再度記者会見
を要請するが各社全く取り合わない。
 NHKに対しては一連の行為についての説明を求めたが、社会部長の井手上伸一氏
から問題の究明に取り組むとした返答を得たのみで、その後は事実上の無視となり現
在に至る。

? 質問及び要望事項
1. 本件に関し、監督官庁として見解を表明して下さい。
2. 5月15日、情報通信政策局放送政策課、企画係長・千田信久氏に提出した、
貴殿への意見書について、見解を表明して下さい。
3. 本書文中のI・M両家のプライバシーに充分ご配慮頂くことを、
切にお願い申し上げます。

? 添付文書
1. 本件について、支援者が私達家族への聴き取り調査に基づき記述した、
ミニコミ紙の当該紙面を2種各1部づつ同封します。
2. 本件に係わったNHK関係者及びウニタ書房遠藤忠夫の名刺写しを同封します。

? 回答期日及び取り扱い
1. 本質問状へのご回答は、本書到着の後1ヶ月以内に文書にて行って下さい。
2. 本質問状の提出及びご回答内容については、各マスコミ、拉致問題にかかわっ
ている主要支援者に対し、公表します。

以上